デビットカード(チェックカード)の発行枚数が大幅に増え、新しい決済手段として浮上している。
 韓国銀行が26日に明らかにしたところによると、昨年末時点のデビットカード発行枚数は2680万枚で、前年末に比べ37%急増した。昨年の1日平均利用額は338億ウォンで、前年に比べ58.6%の大幅増となった。

 これに対し、昨年のクレジットカード発行枚数は9246万枚で、前年比6.9%増にとどまった。1日平均利用額は2.8%増の1兆160億ウォンだった。

 デビットカードはクレジットカード加盟店でも決済が可能だが、決済口座の残高の範囲内でしか利用できないため、カードの使いすぎを防げる。当初は未成年者のほかカード審査に通らずクレジットカードを作れない人向けに発行されたカードだったが、後払いによる代金決済を好まない顧客からの発行申請が増えた。また、使用と決済の期間が1か月以上あるクレジットカードと違い、デビットカードは使用と同時に決済が行われるため、現金取引を好む顧客からも好評を得ている。

 こうした状況を受け、銀行業界はデビットカード市場戦略を強化している。国民銀行は、加盟店でデビットカードを利用した場合、利用金額の0.5%をポイントとして積み立て、映画館やコーヒーショップなどで割り引きを受けられるサービスを実施している。また今年300万人のカード新規会員誘致をめざすハナ銀行は、うち100万人をデビットカード会員と設定している。

 このほか、これまで銀行に比べマーケティングに消極的だったカード会社も対応戦略を打ち出している。最近、新韓カードとLGカードはグッドモーニング新韓証券と、サムスンカードはサムスン証券とそれぞれ提携し、キャッシュ・マネジメント・アカウント(CMA)デビットカードの発行を開始した。CMAデビットカードは銀行を通じてCMA口座から残額を引き出すことができるキャッシュカードとデビットカード両方の機能を備えている。


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