韓国にとって最大の輸出相手国の中国に対する貿易黒字が5年ぶりに減少に転じた。これに対し対日赤字は過去最大を更新した。

 産業資源部と統計庁が28日に明らかにしたところによると、昨年の対中貿易黒字は209億6700万ドルで、前年より9.9%減少した。対中黒字が前年比で減少したのは2001年以来5年ぶりとなる。対中黒字は2002年に63億5000万ドル、2003年に132億ドル、2004年に201億8000万ドル、2005年に232億7000万ドルと増加が続いていた。対中黒字の減少は、中国が鉄鋼と石油化学など基礎素材分野に対する大々的な投資を行ったことで輸入需要が減少したためとみられ、今後もこの傾向が続く可能性がある。

 中国に次いで貿易黒字が多かったのは香港の168億8300万ドル、米国の95億7400万ドル、メキシコの55億500万ドル、台湾の37億2700万ドルなどだった。

 一方、昨年の対日貿易赤字は253億3100万ドルで、前年より3.9%増加し過去最大を更新した。対日赤字は2000年の113億6200万ドルから2002年に147億1300万ドル、2004年に244億4300万ドルと増加していたが、2005年は243億7600万ドルとわずかに減少していた。

 大規模な対日赤字が定着しているのは、韓国の経済成長政策が日本と同様に短期圧縮成長モデルを基盤にしており、技術・部品・素材などに対する対日依存度が高いためと分析される。また、半導体や造船などの主要産業で韓国の技術力が日本に劣っており、韓国から日本向けの輸出が困難な点も原因のひとつとなっている。

 日本に次ぐ貿易赤字を上げているのはサウジアラビアの175億6700万ドル、アラブ首長国連邦の100億4400万ドル、クウェートの75億5200万ドル、豪州の65億6000万ドルなどとなった。


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