国防部は29日、核実験実施後の北朝鮮の軍事力を「深刻な脅威」と評価する内容の国防白書(2006年版)を発行した。北朝鮮の在来式軍事力、核実験、大量破壊兵器、軍事力の前方配置などを、韓国の安全保障に対する「深刻な脅威」と指摘している。2004年版の国防白書では、これらを「直接的な軍事脅威」としていたが、今年度版ではさらに強い脅威との見方を示した。国防部の鄭承兆(チョン・スンジョ)政策企画官は「今回の白書には核実験と大量破壊兵器の脅威の深刻性を考慮し、北朝鮮の軍事力を深刻な脅威と明示した」と説明している。
 白書はまた、北朝鮮が30キログラムあまりのプルトニウムを追加で確保したとの見方を示している。1994年以前に抽出したとみられるプルトニウム10~14キログラムまで合わせると、北朝鮮が保有するプルトニウムは40~50キログラム程度になり、核兵器6~7個を作ることが可能な量を確保したことになる。ただ、北朝鮮を核保有国と認めないとの立場から、国防白書には北朝鮮の核兵器保有の可能性については明示していない。


Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.


Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0