世界景気の鈍化にもかかわらず、韓国の輸出は来年も10%以上の成長が見込まれる。

 大韓貿易振興公社(KOTRA)が26日に発表した2007年の輸出見通しに関する報告書によると、来年の輸出は今年の推定額3260億ドルに比べ10.9%増の3620億ドルを記録する見通しだ。今年の増加率の推定値14.6%より低いが、国際通貨基金(IMF)が発表した世界の平均輸出増加率見通し10.0%を上回る。これにより韓国製品の世界シェアも2.78%から2.81%に、小幅ながら上昇することが期待される。

 北米向け輸出の増加率は、住宅景気の低迷による米国景気の悪化とアジアや中南米との競争激化のため、5%台にとどまる見通しだ。また中華圏に対する輸出も中国政府の緊縮政策維持と外資系企業に対する規制強化で、増加率が今年の15%から10%に鈍化するとみられる。日本や欧州連合(EU)への輸出は、日本経済の回復と新EU加盟国の投資拡大や韓国企業の進出拡大・認知度上昇でそれぞれ7%、9%台の増加を記録すると予想される。

 品目別にみると、フラットディスプレーや半導体、自動車部品が輸出を主導することになりそうだ。フラットディスプレーは2009年に米国がアナログ放送を全面中断するなど世界的なデジタル放送の拡大で、半導体もマイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ・ビスタ」の発売で、需要が伸びる見通しだ。自動車部品は日本や米国、ドイツの完成車メーカーの国際アウトソーシングの拡大や韓国部品メーカーの国際供給ネットワーク編入で増加すると分析された。


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