米国のヒル国務次官補は29日、北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官との追加会合は行わず30日に帰国する意向を明らかにした。AP通信が北京発で報じた。

 ヒル次官補と金外務次官は、中国の武大偉・外交副部長の仲介で29日と30日の2日間にわたり会合を行ったが、次回会合の日程や主な中核争点に対する合意を導くことはできなかった。駐北京米国大使館は同日発表した声明を通じ「米代表団は6カ国協議再開時の確実な進展案について意見を交わした」と述べているが、具体的な会合内容は明らかにしていない。

 このため年内の6カ国協議再開は困難との見方も出ているが、米国務省のケイシー副報道官は「舞台設置という側面から進展を見ている」と述べ、依然として来月中旬の再開の可能性を残している。


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