サムスン電子が、中国のテレビ市場で第2四半期に売上高シェア3.8%を記録し、3.0%のフィリップス、2.6%のパナソニック、2.1%の三洋を抑え、海外ブランドとしてはトップに立った。中国市場は、欧州と北米市場に並ぶ世界有数のテレビ市場だ。

 市場調査機関のディスプレーサーチや業界が明らかにしたところによると、サムスン電子のシェアは第1四半期の2.8%に比べ1.0ポイント上昇し、前年同期の1.9%に比べてもシェアを2倍に拡大した。特に40~44型の大型液晶テレビ部門の場合、第1四半期の販売シェアは13.6%で、中国企業を含めてもトップだった。第2四半期は12.5%で、現地メーカー四川長虹の13.6%に次ぎ2位と好調だ。プラズマテレビでも販売シェアを第1四半期の5.8%から第2四半期には7.7%に引き上げ、中国企業も含む全体順位で6位につけた。

 中国テレビ市場でのサムスン電子の躍進は、デジタルテレビ市場を攻略するため現地で積極的なマーケティング活動を展開した結果とみることができる。年初に北京など5大都市で1か月以上にわたりプロモーションを行い、中国電子視像行業協会が主管するデジタルテレビ大賞では「今年の液晶テレビ」などにも選ばれている。9月には中国に進出した外資としては初めて、中国地上波標準に合わせたデジタルテレビを開発するなど、活発な活動が続く。

 サムスン電子関係者によると、中国テレビ市場は国産ブランドが9割以上を占めるが、海外ブランドも相次ぎ乗り出し競り合っている。こうした中で現在約90%を占めるブラウン管テレビの割合が年々下がり液晶テレビの割合が次第に増加しており、同社のシェアも今後さらに拡大するとの見通しを示した。


Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0