来年のデジタル電子産業の輸出は、液晶ディスプレーなど電子部品の海外需要の好調と海外工場の操業拡大などで、今年より15%程度増え1300億ドルに達する見込みだ。韓国電子産業振興会が、21日に来年度のデジタル電子産業の見通しに関するセミナーを開催するにあたり事前配布した報道資料で明らかにした。

 それによると、今年のデジタル電子産業の輸出は電子部品分野がけん引役となり、前年比12.2%増の1153億ドルに達すると予想している。生産はディスプレーや半導体など電子部品の増産などを追い風に6.3%多い220兆ウォン、輸入は8.9%増の616億ドル、国内消費は4.0%増の157兆ウォンに達するとした。

 来年は高付加価値の完成品と液晶ディスプレー、半導体、二次電池などの主力部品素材が電子産業の成長をリードし、輸出は今年を15.5%上回る1331億ドルに達する見込みだ。生産は4.8%増え231兆ウォン、輸入は9.5%増で5億ドル、国内消費は3.5%増の162兆ウォンとみている。

 分野別の市場見通しは、情報通信・産業用が輸出で0.5%、生産が3.0%がそれぞれ減るが、国内消費は3.7%、輸入が4.7%増加する。電子部品はいずれも増加を見込み、特に輸出が32.8%増えるとしている。

 また、振興会が国内の789社を対象にアンケート調査を実施したところ、81.2%が来年のデジタル産業業界の生産は増加すると答えた。要因として輸出と国内消費の増加、設備投資の拡大を挙げた。国内消費については、新製品市場の活性化、関連産業の市場拡大、景気好転などで、76.4%が拡大するとの見通しを示した。


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