ゴーズ研究員によると、父子間の権力承継を軍は支持しておらず、1990年代初めにはクーデターを企てるなどしてこれに反対していたが、1990年代後半になり、金総書記の長男、正男(ジョンナム)氏が軍を受け継ぐとの見方が広まっていたという。しかし、この数年で状況は急変しており、金正男氏が半亡命状態で各国に出没し、オーストリアでは中国による暗殺の動きを免れたとする報道などを基に、金正男氏と金総書記の関係は明らかに断絶していると主張している。
北朝鮮内部の後継者指名をめぐる闘争については、関連報道などを総合すると、軍と保安機関などは金正男氏を支持したが、金総書記の周辺は二男の正哲(ジョンチョル)氏と三男の正雲(ジョンウン)氏のどちらかを指名するための基盤を作ろうとしているとの見方を示した。
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