財政経済部の朴炳元(パク・ビョンウォン)第1次官は30日、「韓米自由貿易協定(FTA)は、韓国が積極的な市場開放を進めている確かな証拠」との考えを示した。済州道内のホテルで開かれたアジアの銀行幹部らによる円卓会議に出席し述べたもの。

 朴次官は韓国の金融ハブ政策について、かつては市場開放に消極的だったが、現在はパラダイムも変化し金融ハブ政策も積極的な開放を目指していると説明した。また、資産運用市場の発展に向け先進国より低い年金・基金の外部委託割合を拡大しつづけるとともに投資プールの拡大を目標に退職年金を活性化する意向を明らかにした。さらにプライベート・エクイティ・ファンド(PEF)市場への投資を促すため、PEFの自主権を拡大し、ベンチャーキャピタルのPEFへの参加や保険会社のPEF保有などを認める考えを示した。

 朴次官は、北東アジアの金融市場におけるリーダーシップの確保には、さらに進展したグローバル化が不可欠とした上で、「韓国投資公社(KIC)の役割を強化し世界有数の外資系金融機関を誘致する」と強調した。また、韓国は金融ハブを目指し為替取引の全面的な自由化を当初の2011年から2009年に2年前倒しして実施するほか、年末までに金融ハブ促進基本法を成立させる計画で、外国人のために事業・居住環境を改善する一方、金融専門人材の育成も続けていると述べた。

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