仁川国際空港入国ロビーの真ん中にあるいわゆる「幸運の池」に集まるコインが毎年減少している。仁川空港公社が29日に明らかにしたところによると、開港2年目となる2002年には3000万ウォンのコインが集まったが、2003年には2100万ウォン、2004年には1900万ウォン、2005年には1700万ウォンと減少が続いている。

 この「幸運の池」はローマの「トレビの泉」のように、行き来する旅行者が願いを込めてコインを投げ込む仁川国際空港の名所の一つ。池の周りには松の庭が設置されるなど韓国の伝統的な趣を現した空間だ。記念写真の撮影場所としても人気が高い。

 旅行者が投げ入れたコインは、毎週月曜日に公社が国連児童基金(ユニセフ)に寄付している。開港初期には好奇心からか旅行者がコインをよく投げ入れており、特に2002年にはサッカー・ワールドカップの開催で外国人利用者が増えたことから3000万ウォンが集まった。最近は1日の空港利用者が10万人を突破したにもかかわらず、今年は7月までに前年同期に比べ300万ウォン少ない890万ウォンにとどまっている。

 公社関係者はは、旅行者が旅行を楽しみにしながら出発を待つ出国ロビーではなく、疲れて帰ってきた入国ロビーにに位置するため旅行者の増加とは関係がないと分析しながらも、「集まったお金が世界各国の児童のために使われるだけに、旅行者もここで幸運を祈りいいことがあれば」と話している。

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