韓国銀行が31日に明らかにしたところによると、半導体・携帯電話端末機・家電などを含む電機電子製品の上半期輸出額は427億ドルで、昨年同期の429億ドルに比べ0.6%減少した。昨年下半期の453億ドルに比べても5.7%減少しており、383億ドルを記録した2003年下半期以来、3年ぶりの低水準となった。
 半導体・携帯電話端末機・家電を各品目別でみても、上半期の輸出額はいずれも前期に比べ減少している。昨年の輸出品目中トップを占めていた半導体の輸出額は149億ドルで、昨年同期の146億ドルに比べると小幅に増加したものの、昨年下半期の154億ドルに比べると減少している。3位に入っていた携帯電話端末機は83億ドルで、2003年下半期以来の低水準。2004年下半期に101億ドルを記録して以来、下降曲線を描いている。9位の家電も37億ドルと、2004年上半期をピークに下り坂が続いている。

 韓国経済をリードしてきた輸出の10大品目のうち、強力なエンジンの役割を果たしていたIT部門の主要品目がいずれも輸出低調となったことで、商品収支の不振を招き上半期の経常収支赤字に繋がるという悪循環が成立している。

 LG経済研究院のナ・ジュンホ研究員は、「IT産業は競争が激しく、現在は市場も飽和状態」と説明、今後はこれまでのような高い成長率は期待できないと見ている。IT部門が韓国の輸出額の約3分の1を占めている点を考慮すると、当面は輸出全体が急激な増加を示すことは難しいと述べた。

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