母の崔桂月さん(右)、妹の金英子さん(左)とともに記者会見を行う金英男さん=29日、金剛山(聯合)
母の崔桂月さん(右)、妹の金英子さん(左)とともに記者会見を行う金英男さん=29日、金剛山(聯合)
金英男(キム・ヨンナム)さんは29日、金剛山ホテルで記者会見を行い、日本人拉致被害者の横田めぐみさんは1994年4月13日に病院で自殺したと明らかにした。
 英男さんは、「生きている人を死んだとは言えないではないか」と強調した。めぐみさんは独身時代から、幼い頃に遭った事故で脳にけがを負ったと記憶していると話していたという。妻として母として、家庭生活を営むことのできない状態になり専門病院に入院。病気の症状は結婚前から出ていたというが、娘のヘギョンさん出産後にさらに悪化し、うつ病などを患った。可能な限りの治療を尽くしたが、回復できないまま息を引き取ったと説明した。また、何度か自殺を試みたことがあると明らかにしたが、具体的な内容や方法については言及を避けた。

 日本側に渡しためぐみさんの遺骨については、「日本側のたっての願いで遺骨を渡した。当時日本側の団長は、遺骨を私から直接受け取ったということをめぐみさんの両親に責任を持って伝達し、公表はしないと自筆の確認書を残している」と指摘した。それにもかかわらず遺骨の鑑定まで行った挙句に偽物だという稚拙で幼稚な主張を始めたことは、「夫である私とめぐみに対する冒涜(ぼうとく)であり、耐え難い人権じゅうりん」と批判した。また、日本政府が自分の言葉を信じないため苦しめられていると話し、2004年11月に平壌を訪問した日本政府関係者に会った際、具体的に死亡経緯を説明したと強調した。

 めぐみさんとの出会いについては、事業上特殊部門に必要なため80年代の初めまで日本語を学んでおり、日本語を教わるうちに親しくなり結婚に至ったと紹介した。

 また、ヘギョンさんに対する日本行きの要求については「ヘギョンはめぐみの娘であり私の娘。その要求自体が私としては納得できない。日本当局の姿勢を見ても行かせたいと思えないし、本人も行かないと言っている」と述べた。

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