ソウル市教育庁が29日に明らかにしたところによると、昨年に市内の小中高生17万4506人を対象に実施した身体検査の結果、全体の12.2%が肥満の判定を受けた。割合は前年の10.9%から1.3ポイント増えている。
 このうち軽度の肥満に分類されたのは8万9187人で全体の6.25%で、前年の7万9886人、5.5%から増加したほか、中レベル肥満も6万794人、4.4%から6万8178人、4.77%と増え、高レベル肥満も1万6538人から1万7141人に増えた。

 肥満レベルは、身長から100を引いた数字に0.9をかけて算出する標準体重を基準に、21~30%を超えれば軽度、31~50%超えれば中レベル、51%以上超えれば高レベルとなる。

 教育庁関係者は「生活環境と食生活などが急激に変わっており、学生らの感染性疾患が減少している半面、肥満や高血圧、糖尿病、動脈硬化など慢性退行性疾患は増えている」と指摘している。

 一方、ソウル市内の中学生のうち、視力矯正者または視力矯正対象者の割合が2000年の52.1%から昨年は61.3%に増加していた。高校生は64.7%、小学生は38.3%だった。学生らの視力低下は、遺伝的な原因のほか、長時間のテレビ視聴やコンピュータゲームなど後天的な原因などが複合的に作用したもので、明るくない学校の教室環境も影響を与えているものと分析される。

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