強姦や強制わいせつなどの性犯罪で未解決となっているものが、昨年1年間で1000件以上に達していることが分かった。
 警察庁が28日に明らかにしたところによると、昨年に通報のあった事件や認知事件などを合わせた性犯罪の件数は1万3446件に上り、このうち犯人が逮捕され解決した事件は1万2105件だった。残り1341件はまだ解決していない。

 2004年の発生件数は1万4089件で、このうち検挙件数は1万3116件、未解決は973件だった。2003年の場合は1万2511件のうち770件が未解決のままになっている。

 犯罪学界では、性犯罪は被害者のしゅう恥心などから、実際に訴え出るのは全体の10%にすぎないとみており、実際の性犯罪は、通報件数の数倍になると推測される。

 一方、警察庁の統計によると、性犯罪の犯人検挙率は2002年が94.8%、2003年は93.8%、2004年は93.1%、2005年は90.0%とわずかながら減少しており、性犯罪に対する捜査強化の必要性が指摘されている。


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