人気オンラインゲーム「リネージュ」などで、盗用名義での加入事例が相次ぎ報告され、被害規模が拡大している。「リネージュ」は多人数同時参加型オンライン・ロールプレイングゲームで、1人の名義で保有できるキャラクターには限りがある。このため他のリネージュユーザーに販売することや、多数のオンライン上のアイテムを収集することを目的に、今回のような大規模な名義盗用が行われたものと思われる。
 ゲームメーカーのNCソフトは15日、前日までに受けた名義盗用の届出件数が、4500件に上ると明らかにした。14日だけでも約3300件の連絡があり、事件が発覚した13日の1200件と比べ、3倍近く増加している。報道などにより事件を知り加入の有無を確かめたところ、名義を盗用されていたことに気づいたケースが増えているためという。インターネット上の掲示板には盗用に怒りを表すネットユーザーの書き込みが相次いでおり、事件は過去最大の個人情報流出事件に発展する可能性がある。

 一方、オンラインゲームの「ハンゲーム」を運営するNHNでも最近、数十件の連絡があったことが明らかになったほか、リネージュ以外の国内サイト・ゲームでも盗用名義による加入事例が確認されている。

 盗用名義の加入日は特定の時期に集中しているが、比較的古い時期のものや、ほとんどインターネットを利用しない高齢者の名義も発見されていることから、今回の事態は、景品イベントなど小規模サイトから情報が流れたのではなく、比較的大きなポータル級サイトから大量流出したか、数回にわたり様々な経路から流出した可能性が高いとみられる。

 これを受け文化観光部は同日、被害事例を把握するとともに、積極的に対策に乗り出す方針を示した。来週中に主要オンラインゲーム業界や関連機関と共同で対策協議体を構成するとしている。


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