サムスンSDIは31日、サムスン総合技術院と共同で、ポータブル・マルチメディア・プレーヤー(PMP)用の小型燃料電池を世界に先駆け開発したと明らかにした。高出力最小の携帯情報端末機(PDA)用燃料電池と携帯電話充電用燃料電池も開発し、モバイル用燃料電池市場先取りに向けた足場を築いたとしている。
 デジタル製品の次世代エネルギーとして脚光を浴びている燃料電池は、電源につないで再充電するリチウムイオン電池やリチウムポリマー電池など2次電池とは異なり、充電の必要がなく、メタノールカートリッジを交換するだけで半永久的に使用できる。

イオン の最新ニュースまとめ

 リチウムイオン電池の最大再生時間は2時間なのに対し、サムスンSDIが開発した用燃料電池は、20ccクラスのメタノールカートリッジ1個で、最大4時間まで充電せずに映像を楽しむことができる。PDA用燃料電池は9ccクラスのメタノールカートリッジで8時間連続再生が可能、携帯電話充電用の燃料電池はリチウムイオン電池の2.5倍長く使用できる。このほか10時間連続視聴可能なPMP用燃料電池などがあり、サムスンSDIは早ければ来年にも商品化する計画だ。

 サムスンSDIとサムスン総合技術院はこの燃料電池開発に40人の研究スタッフと38億ウォンの費用を投入していた。開発工程の大部分で独自技術を確保しており、36件の特許を出願している。


Copyright 2005(c) YONHAPNEWS. All rights reserved
 0