サムスン経済研究は25日、ウォンの対ドル相場が「高評価」された場合、今年は平均1ドル=960ウォン台を維持するとの見方を示した。
 サムスン経済研究所によると、貿易収支の黒字基調や国の信用格付けの上方修正への期待感から外国人投資家の資金が株式市場へ流入し、今年もウォン高ドル安の流れが続く見通しだ。しかし、米国の圧力などで中国人民元が10%以上切り上げられる可能性もあるほか、米国の金利が第2四半期以降引き下げに転じた場合、対ドル相場は1ドル=900ウォンまで急落する可能性を指摘した。逆にドル安方向が続いた場合にも、3年連続で2けた成長を記録し韓国経済の中心となっている輸出の成長に影響を及ぼす可能性もあるという。

 研究所は、ウォン高ドル安のショックを緩和するためには、政府が東アジアの国々と協力し人民元の切り上げに努めるほか、米国の「第2のプラザ合意」や通商圧力に備える必要があると説明している。


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