韓国銀行の朴昇(パク・スン)総裁は30日に発表した新年のあいさつで、2006年の金利政策は「景気回復を追い風に、資金配分の効率性を図るべき」との考えを示した。バランスのとれた成長・安定基盤の上で、金利政策は緩和基調を維持すると述べている。ただ、「短期化している市中の豊富な流動性資金が、資産価格を刺激したり金融市場の不安を招くことがないようすべき」と指摘した。こうした言及は、政策金利を来年は景気中立的なレベルへと次第に上げていく意向として解釈される。
 また、通貨政策の有効性を高めるため金融市場との対話の幅を広げる一方、シグナリングを活性化させ政策の予測可能性を高め、財政・外為・金融監督政策との調和的な運営による政策効果の極大化にも関心を持つべきだと述べた。

 来年の景気見通しについては、「正常な成長軌道を取り戻しつつあり、国内消費と輸出の不均衡も相当部分緩和されるものと期待される」と述べた。国際原油価格の相対的安定など貿易環境の好転で、国民総所得(GNI)の成長率が国内総生産(GDP)成長率に近づきながら体感景気も多少改善されることが見込まれるという。全般的には2005年より改善されるものの、二極化現象は現在の競争化の流れの中ではある程度避けられものと指摘している。


Copyright 2005(c) YONHAPNEWS. All rights reserved
 0