ソウル大学の黄禹錫(ファン・ウソク)教授による論文ねつ造問題と関連し、黄教授が米国や欧州などに申請した特許の信頼性が揺らいでいる。
 科学技術部など関係機関が29日に明らかにしたところによると、黄教授は12月現在、米国、カナダ、欧州連合(EU)、日本などで70の特許を出願している。このうち論文ねつ造問題で疑問視されているのは、すでに審査段階にある国内11件、海外22件で、国内で特許が認められた6件を含む15件についても状況によっては再審査を受ける可能性があるという。ソウル大産学協力財団名義で出願中の特許の大半がクローンに関連した内容となっている。

 特許は内外すべて、書類を中心に先着順を原則として通常4~6カ月、最長2年間かけて審査が行われ、不備がなければ正式に認定される。すでに登録された特許については利害当事者らが該当機関に対して異議申し立てや無効審判を要求することもできる。特許取得者が書類に記述された内容を実証できなかったり、技術が再現不可能な場合には特許取り消しとなる。

 ある科学者は「黄教授の論文ねつ造問題により、特許審査機関がかなり厳しい条件や解明を要求されることもある」とし、最悪の場合は特許出願を取り消す可能性も示唆している。


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