韓進グループの創業オーナー、故趙重勲(チョ・ジュンフン)前会長の遺産分配問題をめぐり、趙前会長の息子兄弟が訴訟を起こしている。
 趙前会長の二男で韓進重工業副会長の趙南鎬(チョ・ナムホ)氏と、四男でメリッツ証券副会長の趙正鎬(チョ・ジョンホ)氏は26日、長男で大韓航空の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長を相手取り、父親の遺産分配について約束した通り、亮鎬会長が筆頭株主となっている未上場法人の株式を提供することを求め、株式名義書換手続の履行・損害賠償請求訴訟をソウル中央地裁に起こした。

 南鎬副会長らは訴状で「父親の財産に対しては共同相続人の法定相続分に従い分配を約束していた」とし、亮鎬会長は南鎬副会長らの相続分の6.5分の2に相当する株式を2003年末までに株式や処分対価として与えると約束したが履行されていないと主張している。

 これに対し、韓進グループ側は「訴訟対象の2人の株式は、故人の生存時に兄弟らが事業分割や系列分離の原則を立てるため合意する際の仮名株式と考えていたが、その後の調査により2人の個人財産と確認されたため訴訟対象にはならない」と主張している。また、亮鎬会長は兄弟間のトラブルを避けるため、話し合いを通じて訴訟問題を円満に解決するために努力していると強調している。


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