チェコに派遣されている数百人の北朝鮮女性が、劣悪な環境の中で働いていることが分かった。ロサンゼルスタイムスが27日付で明らかにしたところによると、北朝鮮当局は外貨を得るため労働力が不足しているチェコに女性らを送っているが、このうち大部分が人里離れた衣類工場や皮革工場で厳しい監視のもと酷使されているという。
 現在チェコ労働省はチェコ国内6カ所で計321人の北朝鮮女性が働いているとしている。賃金は月260ドルだが、大部分は北朝鮮当局に送られている。ある工場では各種費用を差し引くと手渡される月給は20~30ドルにすぎない。しかし北朝鮮内では外貨1ドルでも稼ぐことが難しいため、女性らは自ら海外に出ようとするという。

 一方、チェコは若年層が高い賃金を求め西欧に流出し深刻な人材不足に陥っているため、現在約20万人の外国人労働者を受け入れている。北朝鮮専門家らは、ロシアやリビア、ブルガリア、サウジアラビア、アンゴラなど海外に出稼ぎに行く北朝鮮の人材は1万~1万5000人に達すると推定している。


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