航空会社がサービスに使っている機内備品の紛失対策に頭を抱えている。
 機内で最もよくなくなるのは、国際線に備え付けてあるブランケットだという。アシアナ航空では1カ月に平均約3000枚のブランケットがなくなっている。毎月補充するブランケットの数は、紛失分を含めると約1万2000枚で、費用は2億ウォンほどかかるという。大韓航空も今年だけで30万枚のブランケットが紛失するとみている。

 ヘッドホンも同様で、航空会社のロゴが入っているため記念品として持ち帰る利用客が多い。国際線利用客らが持ち帰るヘッドホンの数は、アシアナ航空だけで1カ月に約1000個に上る。さらに1着300万ウォンと高価な救命胴衣も1カ月に約50着がなくなるという。このほかにも機内にある使い捨てひげそりや歯磨き粉、歯ブラシなどの洗面用品を持ち帰る乗客もいる。

 航空会社の関係者らは「救命胴衣は生命保護のためになくてはならないもの。生命に関わる窃盗行為だ」と話す。乗務員らも「乗客が降りた後、紛失したサービス用品を確認してそろえるのが大変。健全な旅行習慣の定着を目指しているのに残念だ」とため息をついている。


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