国防部は29日、「実尾島事件」で犠牲になった特殊部隊員の遺骨発掘作業を来月7日ごろから実施する計画だと明らかにした。発掘作業は犠牲者らが埋葬されているとされる京畿道のソウル市立墓地で行われる。発掘された遺骨はDNA鑑定を通して身元を確認する予定。
 国防部の関係者は「過去史真相糾明委員会が22日、遺族らに遺骨発掘計画の説明を行い同意を受けたと聞いている。遺骨発掘の予算も検討されている」と話した。また、事件で生き残り軍法会議の決定で死刑を言い渡された4人の隊員が埋葬されているとされるソウル梧柳洞の空軍部隊の裏山でも発掘作業を行うことを検討中だという。

 「実尾島事件」は、北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席の暗殺を狙った特殊部隊員が反乱を起こし、バスを乗っ取り青瓦台(大統領府)に向かう途中で銃撃戦の末、一部が自爆したもの。事件を題材にした映画「シルミド」が2003年に公開され話題を呼んだことから、真相究明などを求める声が上がっている。


Copyright 2005(c) YONHAPNEWS. All rights reserved
 0