(画像提供:wowkorea)
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アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで1日、「ドバイ万博」が開幕した。「心をつなぎ、未来を創る」をテーマに、来年3月末まで開催される。

新型コロナウイルスの影響で1年間も延期されたが、無事に開幕にこぎつけた。日本、韓国を含む約190の国と地域が参加している。新型コロナワクチンの接種証明または、72時間以内のPCR検査の陰性証明を提示すれば入場が認められており、有観客による世界的イベントの成否に世界の注目が集まっている。

そんな中、韓国紙・朝鮮日報は4日、「砂漠の都市にK旋風」との見出しで、ドバイ万博における韓国館の賑わいの様子を伝えている。

同紙によると、韓国館は「スマートコリア、韓国が贈る無限の世界」をテーマに開館。モバイル拡張現実(AR)などを通じて最先端情報通信技術(ICT)を体験できる。初日には約3200人が来館し、長蛇の列ができたという。

万博をめぐっては今年6月、韓国南部のプサン(釜山)市が2030年の万博誘致に正式に立候補した。プサン市のパク・ヒョンジュン市長やユ・ミョンヒ産業通商資源部(部は日本の省に相当)通商交渉本部長(当時)らが同月下旬にパリの博覧会国際事務局(BIE)を訪問。誘致計画などをまとめた立候補申請書を提出した。

新型コロナの流行や気候・環境変動、社会の二極化など、人類が直面している地球規模の問題の解決には「大転換」が必要との認識の下、テーマには「世界の大転換、より良い未来に向かう航海」を掲げた。

2030年万博の開催地は、2023年11月に169のBIE加盟国による投票で決定する。

万博は会場の規模やテーマなどから、主に登録博覧会(登録博)と認定博覧会(認定博)の2つに大別される。1988年の国際博覧会条約改正(1996年発効)以前は「一般博」と「特別博」に区分されていた。

最大規模の万博である「登録博」は、1995年以降は5年ごとに開催される。一方、「認定博」は5年ごとに開催される登録博の間に開かれる、比較的小規模な博覧会。

韓国は1993年にテジョン(大田)国際博覧会(特別博)、2012年にヨス(麗水)国際博覧会(認定博)を開いている。しかし、「登録博」の開催は一度もなく、プサン万博の開催実現は悲願でもある。

しかし、2025年に大阪万博が開かれるため、開催地が一定の大陸に偏らないようにする「大陸間配分原則」により、2030年のプサン万博は難しいのではないかとの見方もある。2005~2025年までの5回の万博(登録博)のうち、アジアでの開催は3回に上ることも懸念材料だ。

しかし、大阪万博の開催が決定した2018年11月、韓国紙・中央日報は「プサン市は開催地の大阪決定が、2030年万博のプサン招致に大きな影響を与えることはないと分析した」とし、「プサン市は、五輪やW杯とは違い、(万博の開催地には)『大陸間配分原則』を厳格に適用してはいないと判断している」と伝えた。

世界的イベントである五輪、サッカーワールドカップ(W杯)、万博(登録博)を全て開催した国はこれまでに6か国。フランス、アメリカ、カナダ、日本、ドイツ、イタリアと、大体「G7」の国々と被るところがある。

是非とも2030年のプサン万博の開催が実現され、「G8」を夢見る韓国が念願を達成し、日本に対する長い「劣等感の呪縛」が解消されることを願う。そして先進国らしく日本との約束を守り、未来志向の日韓関係を築くことを期待したい。

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