李秀満氏(資料写真)=(聯合ニュース)
李秀満氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の大手芸能事務所、SMエンタテインメントの李秀満(イ・スマン)前総括プロデューサーは31日、同社の定時株主総会を前に報道各社に送った文書で「私の名前から社名を付け創業したSMが今日で一つの時代を終えることになる。私は未来に向かって進んでいく」との立場を表明した。

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 東方神起や少女時代、BoA(ボア)、EXO(エクソ)など多数の人気アーティストを輩出するなどK―POP市場をリードしてきたSMエンタは李氏が独占的にプロデュースを担い、SMの営業利益のかなりの部分が支払われていることが問題視され、同社は昨年末で李氏の総括プロデューサー契約を打ち切った。その後、同社はマルチプロデュース体制への転換を表明。先月、韓国インターネットサービス大手のカカオが新株と転換社債の引き受けによりSMの株式の9.05%を取得し、両社が戦略的に提携すると発表した。

 これに対し李氏は総合エンターテインメント企業のHYBE(ハイブ)と手を結んだ。HYBEは李氏が保有していた18.46%の株式のうち14.80%を取得してSMの筆頭株主となった。SM買収を巡るHYBEとカカオの対立は続き、カカオ側の株式公開買い付け(TOB)により競争は一時激化した。しかし、カカオが経営権を獲得し、HYBEがプラットホーム協力を行う方向で決着がつき、HYBEは今月12日にSMエンタ買収手続きの中止を発表した。

 李氏は文書で「所懐(思うところ)がないはずがない」とし、1980年代にリリースした自身の曲の歌詞を引用しながら、この曲の歌詞がこれまでの全ての過程を代弁してくれるだろうと語った。

 SMのメタバース(仮想空間)ブランド「KWANGYA」については「私の新たな夢であり、この夢を悪意を持って歪曲(わいきょく)し、非難している方々がいることも知っている」とつづった。

 また「K―POPは、K―POPを越えて世界と共にするグローバルミュージックへと進化しなければならない」とし、そのグローバルミュージックの世界は技術と音楽の融合でなければならず、その目標は持続可能な世界に対する寄与だと強調した。

 李氏は、自身が保有していた株式をHYBEに譲渡したのも持続可能な世界と音楽の融合という目標に対する共通の理解があったためだと説明した。

 李氏が株主総会に出席するかどうかにも関心が集まり、前日、李氏が株主総会に出席するだろうと報じたメディアもあった。李氏はこの報道について「事実ではない」と否定し、現在海外に滞在しながらグローバルミュージックに関する構想に没頭していると明らかにした。


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