優勝候補として2人に絞られたイ・デフィ、BIG Naughty。(画像:画面キャプチャ)
優勝候補として2人に絞られたイ・デフィ、BIG Naughty。(画像:画面キャプチャ)
KBS第2のプロデューシングバトル「Listen-UP」(全10話)が10月8日(土)、生放送で決勝ラウンドが展開され、優勝候補に挙げられていたイ・デフィ(AB6IX)がそのまま期待を裏切らず、鮮やかに優勝を飾り、幕を閉じた。

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決勝ラウンドに進出したのはイ・デフィ、Paloalto、PATEKO、ライアン・チョン、Jung Key、BIG Naughtyの6人。優勝は累積チャート20%、生放送メール投票30%、音源ストリーミング50%の得点で決まるというものだった。

決勝ラウンドのテーマは「The End」。トップバッターとして登場したイ・デフィは、「『Listen-UP』を卒業すると考えている。終わりだとは表現したくない」とし、最後のステージでは所属事務所の後輩グループ「YOUNITE」をプロデュース。視聴者のために作った「P.S I Miss You」という曲で、振付は現在「STREET MAN FIGHTER」(Mnet)に出演中の「1MILLION」が手掛け、K-POPの世界観がそのまま出ているステージだった。

また、イ・デフィ同様、これまで主にアイドルをプロデュースしてきたライアン・チョンは最後のコラボアーティストとして、「OH MY GIRL」のユビンを選択。なぜこの大一番で、しかも完全体ではなく私一人を?と驚くユビンだったが、「可能性を感じた」「ユビンを発掘したいと思った」というライアン・チョンの期待に応え、初のソロステージで弾ける姿を見せた。

決勝ラウンドのラストを飾ったのはBIG Naughty。最後の秘密兵器として、所属事務所の代表であるパク・ジェボム、ラッパーのsokodomo、そして第1ラウンドで1位を獲得したときのダンスクルー「MVP」に再びオファーし、最強の布陣で挑んだ。顔ぶれといい、一瞬ここだけ「SHOW ME THE MONEY」(Mnet)が繰り広げられているようなエネルギッシュなステージを披露した。

さらに、投票の集計を行っている間、第3ラウンドで脱落した「LAS」がプロデュースするスペシャルステージとして「ONEUS」が登場。「ONEUS」といえば、第4ラウンドでPaloaltoがプロデュースしたチョン・セウンの応援で、コンヒとファンウンが観覧席にいたが、決勝ラウンドでは“完全体”でステージを飾った。なぜ「ONEUS」だったのか、しっかり伏線が張られていたというわけだ。

このように決勝ラウンドもアイドルたちが多数出演し、終わってみれば最終順位は1位イ・デフィ、2位BIG Naughty、3位PATEKO、4位Paloalto、5位Jung Key、6位ライアン・チョンという結果だった。

特に、最終得点を見るとイ・デフィが累積チャートとメール投票で圧倒的1位だったが、それをBIG Naughtyが音源ストリーミングでだいぶ追い上げていたことが分かる。イ・デフィは8,129点(累積チャート2,000+メール投票3,000+音源ストリーミング3,129)で、BIG Naughtyは7,748点(累積チャート1,757+メール投票991+音源ストリーミング5,000)だった。

イ・デフィは優勝コメントで「今だから言えるけれど、『Listen-UP』は本当に大変でした。でも、いろいろな音楽を作ることができて良かったです」と語り、番組が始まった当初「“アイドルプロデューサー”という偏見を打ち破りたい」と掲げていた目標は、このように結果を出すことでしっかり達成できたのではないだろうか。

こうして若い世代のプロデューサーがワンツーフィニッシュし、エンディングを迎えた「Listen-UP」だが、放送終了間際、「シーズン2でまた戻ってきます」と書かれたテロップが映し出された。「またいつの日か」ではなく、「また戻ってきます」とはっきり書かれていた。えっ⁉ と目を疑ったのは、初回から低視聴率だったからだ。

この番組のターゲット層である10~20代がリアルタイムであまり見ない時間帯の放送であることや、裏番組でSBSの「それが知りたい」、MBCの「全知的おせっかい視点」が放送されていることなどが影響しているものの、初回の1.2%(ニールセンコリア調べ、全国基準)が最高で、そこからじりじり下がり、0.8%~1%の間で推移。それが最終回では一番低い0.5%を記録してしまったのだ。

それでも、KBSでは現在「不朽の名曲」、「ミュージックバンク」、「歌謡舞台」、「全国のど自慢」といったさまざまな音楽番組が放送されており、今度は「Listen-UP」で歌手を裏で支えるプロデューサーにスポットを当てたという点で、意味のある挑戦だった。「Listen-UP」のチーフプロデューサーも最終回を迎える前から、メディアインタビューで「可能ならシーズン2も作りたい」と語っていたので、その挑戦はまだまだ続くということだ。

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