映画「正直な候補2」、情け容赦なく笑わせる「政治風刺コメディー」(クァク・ミョンドンのシネトーク)(画像提供:wowkorea)
映画「正直な候補2」、情け容赦なく笑わせる「政治風刺コメディー」(クァク・ミョンドンのシネトーク)(画像提供:wowkorea)
シチュエーションコメディのタイトルを借りると、「どうにも彼らを止められない」が思い浮かぶ。 映画のタイトルならば、「情け容赦なし」が思い浮かぶ。 だから、「正直な候補2」は「真実のくちばし」を装着し、誰にも止められない彼らが情け容赦なく笑わせる映画だ。 第1弾に比べてさらに強力な爆笑弾を装着した「正直な候補2」は立法府から政府に舞台を移し、アップグレードされた政治風刺の面白さを与えてくれる。

韓国映画「正直な候補2」のキャスト、公開日、あらすじ

ソウル市長選挙で落選し、倒産して失業者になったサンスク(ラ・ミラン)は偶然、海に落ちたある青年を救ったことがニュースに流れ、故郷で華やかな復帰の機会をつかむ。 カンウォンド(江原道)知事になったサンスクは、正直であればあるほど、底をつく支持率の前に再び「うそつき」に戻る。 その瞬間、運命のように「真実のくちばし」が訪れ、秘書室長のヒチョル(キム・ムヨル)まで加わり、次第に守勢に追い込まれることになる。

チャン・ユジョン監督はミュージカルで経験豊富な演出家だ。 「キム・ジョンウク探し」「兄弟は勇敢だった」「あなたが寝てる間に」で分かるように、彼女は絶妙なタイミングでテンポ良く進むコミック感覚とスピーディーな展開で韓国ミュージカルブームに一助した。 初めての作品である「キム・ジョンウク探し」がロマンチックコメディであることを除けば、以後の「ブラザー」「正直な候補」「正直な候補2」に至るまで全てコメディを前面に出した。 彼女はスピード感あふれるストーリーを繰り広げながら、人物が滑稽に壊れる過程を盛り込むのに特化した。

ブラジル映画の原作から設定だけを持ってきて徹底的にチャン・ユジョン方式に直した「正直な候補」に続き、続編でも彼女の特技が遺憾なく発揮される。 特に真実だけを語る口を閉じさせるために倒れ、自爆し、封鎖するなどの一連の凄絶な努力はますます笑いの強度を高め、腹を抱えさせる。 サンスクがいきなりタイ語で演説したり、危機に陥ったヒチョルが突然舌を噛む場面などは爆笑の頂点を成す。

パク・ヒチョルと意外なライバル構図を形成する公務員テジュ役のソ・ヒョヌ、サンスクの悩みの種として登場する義妹マンスン役のパク・ジンジュ、冷たくて冷徹な悪役ヨンジュン役のユン・ドゥジュンに至るまで、新しく加わった俳優たちの演技バランスも欠点がない。 チャン・ユジョン監督は、主演女優全員にまんべんなく笑いのアクセントを与える。 最初はくすくす笑っていたが、後半になるほど爆笑させるリズム感も最上級だ。

「正直な候補2」は大爆笑の中で政治風刺の鋭さも隠しておいた。 第1弾の私学不正に続き、第2弾では建設不正と環境破壊に絡んだ企業家と公務員を前面に出し、韓国政治の慢性的な弊害を指摘する。 初心を失って堕落し、再び正直になるサンスクの成長映画としても遜色がない。 エピローグではさらに巨大なスケールの第3弾を予告する。 「正直な候補」シリーズは韓国政治風刺コメディの新しい歴史を作るだろう。

「正直な候補2」は28日に韓国で公開される。
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