末期がん闘病中のBoA実兄に“冷めた警告”…医師らに批判殺到で元大韓医師協会長が「真意を説明」(画像提供:wowkorea)
末期がん闘病中のBoA実兄に“冷めた警告”…医師らに批判殺到で元大韓医師協会長が「真意を説明」(画像提供:wowkorea)
韓国歌手BoA(34)の実兄で広告・MV(ミュージックビデオ)監督のクォン・スヌク氏(39)が末期がんの闘病中であることを伝えた後、宣告した医師らへの批判が相次ぐ中、ノ・ファンギュ元大韓医師協会長がSNSを通して釈明した。

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 クォン氏は去る10日、自身のInstagramに腹膜がんのステージ4であることを告白しながら、「医学的に既に亡くなった人と診断する病院と日々なくなる体の機能を見ると、もう自分自身がいなくなったような状態」とし、「最後までできる治療は試みていて、希望を捨てないよう努力している」とつづった。

 彼が公開した診療記録には「患者の期待余命は3~6か月程度と見られるが、腹膜炎が回復しなければ数日内に死亡する可能性のある」と書かれている。また、抗がん剤を投与しても腫瘍が小さくなる可能性は約40%で、薬効があれば平均4~6か月の延命効果があるとも書かれている。

 クォン氏は「正直、こんなに多くの方が応援してくれるとは思わず、治療事例や病院、教授などを推薦してくれるとも思っていなかった」とし、「腹膜がんの完全寛解事例も見え、私も当然、死という思いもないが、医師たちはなぜこんなにも冷たいのか分からない」と述べた。

 これと共に彼は、「この病気が治ると思いますか。治る病気ではありません」、「抗がん剤治療を始めてよくなったことがありますか。ただ症状を軽くしているだけです」、「最近抗がん剤を変えましたが、抗がん剤にも耐性がついてしまったため、そろそろ心の準備が必要です。身辺整理を始めてください」、「患者さんの意志が強いのは分かりますが、体に様々な方法で苦痛を与えるより、楽にいけるようにしたほうが…」とそれぞれ別の医師に言われたことを打ち明けた。

 さらに「入院したとき、そして別の病院の外来に行ったとき、私の心を深く傷つける話を私の目の前で、あんなに気楽にされるため、まともな精神状態ではいられなかった。しかし、皆さんの応援とアドバイスで最後まで最善を尽くしたい」と伝えた。

 クォン氏のこうした文章が拡散すると、一部では彼が感じた“医師の冷たさ”を顧みるべきとの指摘が相次いだ。

 これにノ元大韓医師協会長は去る13日、自身のFacebookに「クォン・スヌク氏がSNSに“過度に冷静な医者たちの態度”に寂しさを吐露したという記事を見た」として口を開いた。

 ノ元会長は「どれほど寂しかっただろうか。その心情は理解できる。医師らが患者の痛みを共感し、患者を家族のように思えればどれほどよいか。すべての患者の望みのような気がする」とし、「しかし、彼が出会った医師らはなぜ、揃って冷たい対応をしたのか。その理由をお伝えしようと思う。一言で言うと“自己防御”だ。そして、“冷めた自己防御”は医師の義務となった」と説明した。

 ノ氏はまた、「(クォン氏が聞いたように)医師が寡黙にこうした話を患者の前で並べれば、患者の立場としては医師が過度に冷静だと考えてしまう。当然だ」と同意。しかし、「万一、医師がこうした冷静な警告をしなかったら、患者の状態を正確に伝えなかったとの理由で、家族は早期死亡に対する責任を医師に押し付け、訴訟に巻き込まれるケースがある」とし、「また、不十分な説明を理由に、医師は実際に法的責任を負う状況にまで発展する」と明かした。

 ノ氏は「国家は、この社会は、医師に“冷たい冷静な警告”を注文してきたし、その注文は医師の必須の義務事項となった。大きな問題は、時にこの“冷たい冷静な警告”が過度に心配する患者から正しい選択の機会を奪い取る可能性があるという点だ。発生しうる多くの副作用の説明義務が与えられているからだ」と説明した。続けて、「法的責任により発生しうる“希薄な副作用”さえも医師は説明しなければならず、その説明を聞いた患者がおじけづき、必要な治療を拒否するケースが発生する」とし、「“冷たい冷静な警告”に対して寂しく思わないでほしい。申し訳ないが、こうした環境は患者の方々が作ったものだ。残念ながら環境は変わらないだろう。むしろ時間が経つにつれ、悪化することも」と述べた。

 最後に「医師は“尊重と保護”を受けたとき最善を尽くすことができる。しかし、大韓民国の医師が受けるのは“疑いと責任要求”だ。こうした状況に置かれた医者たちが毎日少しずつ冷たく冷めていく。難しい状況だが、クォン・スヌク氏がこれを克服し、健康を回復することを切に願っている」と付け加えた。


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