アカデミー賞のレッドカーペットを踏んだユン・ヨジョン(同賞ホームページより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
アカデミー賞のレッドカーペットを踏んだユン・ヨジョン(同賞ホームページより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】第93回アカデミー賞の授賞式が25日(日本時間26日)に米ロサンゼルスで開かれ、米映画「ミナリ」に出演した韓国のベテラン女優、ユン・ヨジョン(73)が助演女優賞を受賞した。

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 韓国の俳優が男優・女優賞を受賞するのは初めて。昨年の同賞で6部門にノミネートされ、外国語映画としては史上初の作品賞をはじめ4冠に輝いたポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」も成し遂げられなかった快挙だ。

 授賞式で、「ミナリ」を製作した会社の設立者で俳優のブラッド・ピットに名前を呼ばれて舞台に立ったユン・ヨジョンは、アカデミー賞と同作の関係者に謝意を表した後、「リー・アイザック・チョン監督がいなければこの場に立てなかった」とし、「われわれの船長であり、私の監督だった」と感謝を伝えた。

 また、助演女優賞にノミネートされた5人の候補に対し、「それぞれの映画で異なる役割を演じた。私は運がよかったのでこの場にいるのだと思う。私がどうしてグレン・クローズのような大俳優と争えるだろうか」と敬意を表した。

 2人の息子にも感謝を伝えたユン・ヨジョンは、最後に自身の映画デビュー作「火女」(1971)のキム・ギヨン監督について言及。「存命であれば受賞を喜んでくださっただろう」と語った。

 アジア系俳優の助演女優賞獲得は、1958年に米ハリウッド映画「サヨナラ」(1957年)のナンシー梅木(ミヨシ・ウメキ)が受賞して以来、63年ぶりとなる。

 韓国系米国人のリー・アイザック・チョン監督が自身の体験を下敷きに、1980年代に希望を求めて米国に移住した韓国人一家の物語を描いた「ミナリ」は、昨年1月の米サンダンス映画祭でグランプリと観客賞の2冠に輝いたのを皮切りに、1年余りにわたりさまざまな映画祭と授賞式で数多くの賞を受賞した。同作が獲得した100余りの賞のうち、約30は娘夫婦と孫を手助けするため韓国から来たスンジャを演じたユン・ヨジョンが受賞した演技賞だ。


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