故キム・ソンジェさん(DEUX)の元恋人、「他殺暗示」薬物分析家を相手取った損害賠償で2審も敗訴(画像提供:wowkorea)
故キム・ソンジェさん(DEUX)の元恋人、「他殺暗示」薬物分析家を相手取った損害賠償で2審も敗訴(画像提供:wowkorea)
90年代の韓国人気デュオ「DEUX」故キム・ソンジェさん(享年24歳)の元恋人が、キム・ソンジェさんの死亡当時、薬物検査を実施した専門家を相手に起こした民事訴訟で2審も敗訴した。

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 ソウル高裁は16日、故キム・ソンジェさんの元恋人キム某さんが薬物分析専門家を相手に起こした10億ウォン(約1億円)の損害賠償請求訴訟の2審で、原告敗訴の判決を下した。

 これを前に2019年10月、元恋人キム某さんは「薬物分析専門家が故キム・ソンジェさんから検出された動物用麻酔Zoletilが麻薬の代用として使用される可能性があると陳述したが、その後、講演などでZoletilは麻薬としては使用できないと主張を変えるなど、わたし(故キム・ソンジェさんの元恋人)が殺人犯であるかのように発言をした」と主張し、損害賠償訴訟を起こした。

 これに対し、薬物分析家側は「キムさんについて言及したことはなく、元恋人という意味で一般的に発言しただけ。キムさんを殺人犯と特定するような発言はなかった」とし、「多くの発言は、当時の捜査の進行経過に関する客観的な事実関係を述べただけで、虚偽と見ることはできない」と反発した。

 1審で裁判所は、△故キム・ソンジェさんの体内から検出された動物用麻酔Zoletilが麻薬ではないという事実 △Zoletilが毒物であるという事実 △Zoletilが当時、人間に対して一度も使用されたことがないという事実 △故キム・ソンジェさんの右腕から発見された28か所の注射痕が死亡直前に一度に打たれたように新しいものだった事実 △故キム・ソンジェさんの薬物の誤・乱用の可能性は消え、他殺の可能性があるという事実など、薬物分析家の発言内容は全て虚偽ではないと判断した。

 一方、1993年「DEUX」としてデビューしたキム・ソンジェさんは1995年ソロアルバムを発表するなど活発に活動していたが、カムバック翌日の11月20日、ホテルで遺体となって発見された。

 当時、容疑者として浮上した交際相手のキムさんは、1審で無期懲役の判決が下されたが、2審と3審では相次ぎ無罪判決が下された。

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