23日、蔚州世界山岳映画祭のドライブインシアターで車に乗ったまま上映を待つ観客=(聯合ニュース)
23日、蔚州世界山岳映画祭のドライブインシアターで車に乗ったまま上映を待つ観客=(聯合ニュース)
【蔚山聯合ニュース】韓国唯一の国際山岳映画祭、蔚州世界山岳映画祭(UMFF)が23日に開幕した。11月1日まで。今年は新型コロナウイルスの流行を受け、作品をオンライン配信するほか、車に乗ったまま鑑賞できるドライブインシアター形式でも上映する。

 5回目となる今年の映画祭は、幅広い観客とコミュニケーションし、映画祭のステータスを高めるという意思を込め、「もう一歩」をスローガンに掲げた。43カ国・地域の映画128作品を上映する。

 公式ホームページ(www.umff.kr)で5000ウォン(約460円)のオンラインチケットを購入すれば、映画祭期間中にオンラインで映画を鑑賞できる。上映期間は作品ごとに異なり、上映作のうち66作品は10日間鑑賞が可能だ。5日間のみ、3日間のみ鑑賞できる作品もある。

 また、南東部・蔚山市蔚州郡の嶺南アルプス複合ウェルカムセンターに設けられたドライブインシアターでは、期間中に14回の上映を実施する。価格は自動車1台につき5000ウォン。

 23日にはオープニング作品として女性クライマーの挑戦を追ったドキュメンタリー「内面の声」など三つの短編が、24日にはエベレストを舞台とした日中合作のアクション大作「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」などがそれぞれ上映された。

 映画祭の理事長を務める李先鎬(イ・ソンホ)蔚山郡守(郡の首長)は「初めて導入したオンライン上映とドライブインシアターは、誰にとっても不慣れでなじみのない形式だが、映画を通じたコミュニケーションという点では変わりはない。皆で集まって話すことはできないが、映画祭のスローガンである『もう一歩』のように、映画に癒され、新型コロナを乗り越え、新たな日常へもう一歩進めるよう願っている」と話している。




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