フランス大統領から朝鮮王室に贈られた白磁彩色サラミナ瓶(国立古宮博物館提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
フランス大統領から朝鮮王室に贈られた白磁彩色サラミナ瓶(国立古宮博物館提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国文化財庁の国立古宮博物館が29日から10月4日まで、特別展「新王室陶磁、朝鮮王室で使った西洋式陶磁器」を開催する。 展示の目玉の一つが、国内で初公開される朝鮮王室とフランスの友好の象徴「白磁彩色サラミナ瓶」だ。これは1888年、フランスのカルノー大統領(在任1887~1894年)が2年前に締結した朝仏修好条約を記念して朝鮮王室に贈ったもので、フランスを代表する陶磁器の名品。 これに対し、朝鮮王朝第26代王の高宗(大韓帝国初代皇帝)は12世紀に作られた翡色青磁の平鉢2点と王室工芸品の「盤花」を贈り、両国間の友好を確かめ合った。盤花は真ちゅう製の台座の上にさまざまな宝石類で作った木や花を飾った装飾品だ。 展示ではサラミナ瓶をはじめ、フランスの伝統ある食器ブランド「ピリビッツ」の洋食器セット、白磁の色絵人物故事紋の花瓶など近代西洋式陶磁器約40点が初公開されるほか、フランス、英国、ドイツ、日本、中国で作られた西洋式陶磁器など約310件、計400点の文化財が展示される。 スモモの花柄のランプシェードなど、1887年の電気導入後に宮中の室内外に取り付けられたガラスのランプシェード約150点は展示の見どころの一つだ。 国立古宮博物館は29日から、ポータルサイトのダウムが運営するダウムギャラリー(https://gallery.v.daum.net)で主な展示内容や展示品を説明するオンライン展示を開催する。また、仮想現実(VR)コンテンツを制作し、9月1日から公式サイト(www.gogung.go.kr)で公開する。
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