【独占取材】世界14ヶ国32の映画祭を席巻した 「ゴーストマスク~傷~」日本凱旋=出演者ら登壇し舞台挨拶(画像:WoW!Korea)
【独占取材】世界14ヶ国32の映画祭を席巻した 「ゴーストマスク~傷~」日本凱旋=出演者ら登壇し舞台挨拶(画像:WoW!Korea)
「WoW!Korea」内で独占インタビュー(http://www.wowkorea.jp/section/interview/read/179790.htm)で紹介した映画「ゴーストマスク~傷~」が去る9月20日より全国順次公開となった。

 本作は美しくなることによって人は幸せになることができるのかを問う、姉妹の「傷」と「絆」の物語。日本でかつて広く流布した都市伝説「口裂け女」と韓国の「美容整形」から着想された。

 監督は、昨年大ヒットした映画「カメラを止めるな!」で撮影監督を務め、日本アカデミー賞優秀撮影賞も受賞した曽根剛。曽根氏には、撮影監督としての顔に加えて海外ロケでの映画撮影を得意とする映画監督の顔もある。

 本作の、「口裂け女」という日本の都市伝説と美容整形大国である韓国の組み合わせは世界でも評価を集め、14ヶ国32の映画祭での上映の後、今回遂に日本凱旋公開を迎えた。

 去る9月20日、東京・シネマート新宿で初日舞台あいさつを迎えた 「ゴーストマスク~傷~」。当日は客席が満席となり、作品への期待の高さがうかがえた。

 舞台挨拶後、 「WoW!Korea」独占で監督、出演者に話を聞いた。

 今作品は日本映画だがほぼ全編韓国語、さらに韓国ロケで行われた。これについて、茜ゆりかは「韓国映画に出演することを目標に韓国語の勉強を始めた私にとって、夢をみているような撮影だった。外国語で演じる難しさも痛感したが、目標を達成できてわくわくする毎日に感謝した」、広澤草は「セリフとして使う韓国語は難しかった。観客がミスリードで私を“韓国人”だと思ってしまうように、クオリティを高めようと努力をした」、百合沙は「もともとK-POPが好きで、知っている単語もあったが、韓国語を流ちょうに話す2人を見てうらやましかった。私も会話に混ざりたいと思い、頑張って覚えた」と撮影を振り返った。

 韓国女優として母国でのロケに参加したイ・ユハは「ゆりかさんと草さんは韓国語が上手だから、通訳もしてくれた。とても感謝しているし、外国語で演じるのは本当に大変だったと思うがとても素晴らしかった」と語った。

 自身の役柄を一言で表現すると、茜ゆりかは「本当に普通の女の子」、百合沙は「いまどき女の子」、広澤草は「愛されることを強く望んだ女性」と回答。百合沙は「美への興味が強いところは特にいまどきの子で、さらに一人で韓国に行ってしまうような度胸もある。自分にはないものをもった女の子だと感じた」と紹介した。

 この作品が観客に向けて問う最大のポイントは「美しくなることによって人は幸せになれるのか」。自身の考える美について聞くと、茜ゆりかは「いまでも私自身が追い続けているもの。美は手の届かないものでもあるが、永遠に追いかけたい」、イ・ユハは「一言で語るのは難しいが、品格・人格・正直さ、これらが真の美をつくり上げるのだと思う」と語り、広澤草は「コンプレックスを顔にもった女性が整形することで気持ちも前向きになるという過程を演じ、それは正解なのだと答えを出した。本人が良しと思う美を最後まで貫くことは、強さだと感じた」、百合沙は「美は努力の賜物だと思う。それは整形も同じで、自分が納得する美を追求することは、人の魅力にも繋がる」と自身の思いを明かした。

 韓国ロケが作品の大半を占め、慣れない異国の地で苦労も多かったという出演者と監督は、この日の”再会”に喜びを隠せないようす。舞台あいさつのために来日したイ・ユハは「共演者と共通の知り合いがいることがわかり、嬉しい驚きもあった。撮影後に韓国で再会したり、SNSで連絡を取り合ったりと“共演者”という関係を超えて親しくなれたことがうれしい」と笑顔をみせた。

 この日の舞台あいさつにはスペシャルゲストとして、主題歌を担当したシンガーソングライターのユンジも登壇。ユンジは楽曲に込めた思いについて「曲のテーマは“ラブ(愛)”。今まで悲しく寂しかった人が愛する人を見つけて恋に落ち、自分自身もいろんな傷を抱えているが、自分を見失わず愛してほしいとのメッセージを込めた」と明かし、自身が追及する「美」については、「内面の美しさが大事だと思う。ポジティブな考え方が美しさに繋がると思うし、自分を大切に愛して褒めてあげることも美に繋がると思う」と語った。

 最後に、満を持して日本公開を迎えたことに、監督の曽根氏は「本作の企画は着想から5年がかり。撮影においてはキャストもスタッフも関係なく一丸となって制作した作品がようやく上映を迎え、とても嬉しいです。ますます多くの人に作品を観てもらえたらと思います」とメッセージを伝えた。

 なお、今月12日より東京・下北沢トリウッド、名古屋・シネマスコーレでも上映開始、13日には下北沢トリウッドで舞台挨拶を予定している。



映画「ゴーストマスク~傷~」予告編
映画「ゴーストマスク~傷~」予告編




Copyrights(C)wowkorea.jp 0