韓国バンド「FTISLAND」元メンバーのチェ・ジョンフン(29)が、飲酒運転したことが報道されるのを止めるために警察に請託したという疑惑を捜査してきた警察が「意図的なもみ消しはなかった」と結論付けた。(提供:
韓国バンド「FTISLAND」元メンバーのチェ・ジョンフン(29)が、飲酒運転したことが報道されるのを止めるために警察に請託したという疑惑を捜査してきた警察が「意図的なもみ消しはなかった」と結論付けた。(提供:
韓国バンド「FTISLAND」元メンバーのチェ・ジョンフン(29)が、飲酒運転したことが報道されるのを止めるために警察に請託したという疑惑を捜査してきた警察が「意図的なもみ消しはなかった」と結論付けた。

チェ・ジョンフン(元FTISLAND) の最新ニュースまとめ

 飲酒運転の報道もみ消し疑惑は、“Burning Sunゲート”で挙げられた○ソウル・城東(ソンドン)警察署によるチョン・ジュンヨン(30)の違法撮影事件の不正捜査疑惑、○Monkey Museum食品衛生法違反捜査の状況を伝えた疑惑、○ソウル・江南(カンナム)警察署によるBurning Sunへの未成年者出入り事件のもみ消し疑惑、と共に警察との癒着疑惑の一部分だ。

 しかしこれを捜査してきたソウル地方警察庁の知能犯罪捜査達は18日、報道が意図的にもみ消されたのではなく、これに関する警察官癒着状況も見つからなかったという結果を出した。

 疑惑の核心は「芸能人であるチェ・ジョンフンが飲酒運転をした事実が報道されたのか」だった。通常、芸能人などの有名人が飲酒運転をした場合、管轄の地方警察庁に報告が上がるが、チェ・ジョンフンの飲酒運転は報道されないとみて、チェ・ジョンフンをかばおうとする意図で報道が漏れたのではないかというのだ。

 それ以外にも、警察の調べでチェ・ジョンフンの職業が“無職”と記載されていた点、担当の警察官がチェ・ジョンフンに電話を掛けて誕生日のお祝いメッセージを伝えた点などが、このような疑惑に火をつけた。

 警察の説明を総合すると、これは様々なことが重なって起きた結果だという。結局、警察官の癒着に関するそれぞれの疑惑をにぎやかにした今回の事件は、飲酒運転の取り締まり警察官に200万ウォン(約20万円)をわたして口封じをしようとしたチェ・ジョンフンだけが検察に送致され、1か月ほどで終わりを迎えそうだ。

 ▲チェ・ジョンフンが芸能人だという報告あった…当時の担当警察官の携帯電話を確認

 チェ・ジョンフンが芸能人だという事実が報告されなかったら、これは特別待遇だと疑われるべきことだが、警察は「状況上、ソウル地方警察庁に報告が上がったことが確認された」と明らかにした。

 警察関係者は、「芸能人だからといって報告することが義務ではなく、“有名芸能人”の場合、報告するようになっていて、基準が主観的」とし、「報告の有無を確認するために、当時の龍山(ヨンサン)警察署交通課の課長の携帯電話を確認した」と伝えた。

 警察によると、交通課課長の携帯電話からはカカオトークのメッセージでチェ・ジョンフンが芸能人だと報告した記録が確認されたという。ただこれを見せるシステム上の記録は残っていなかった。

 警察関係者は「電算で報告した記録の内訳はサーバーの容量上、1年が過ぎると消去される」とし、「事件が3年過ぎているだけに、システム上の記録はないが、課長の携帯電話から報告記録が残っていることだけは確実だ」と説明。報告が通常通りに上がったので特別に事情を見逃したのではないというのだ。

 ▲芸能人だと知りながら“無職”の記載は過ち

 チェ・ジョンフンが芸能人だということが報告されてはいたが、捜査書類上には芸能人ではなく“無職”と記録されていたということも、見逃したのではないかという疑惑が増した。

 警察は「当時の事件担当者は芸能人であることを知りながらも、チェ・ジョンフンによる“無職”だという供述を受け入れたことが分かった」とし、「知っていながらも供述通りに記載することは、過ちであることは事実だ」と明らかにした。

 また「チェ・ジョンフンも警察の調べで『正確に覚えていないが、芸能人だと言わずに無職とか学生とかと言ったと記憶している』という趣旨の供述をした」とし、「過ちであるので担当者には責任を問うつもりだ」と説明。ただ警察は「当時、立件する事項ではなかった」と述べた。

 ▲誕生日のお祝いメッセージ

 一番疑いが濃かったのは、チェ・ジョンフンが飲酒運転した件で検察に送致された2016年3月7日に警察がチェ・ジョフンに自ら電話を掛けて誕生日のお祝いメッセージを伝えた点だった。飲酒運転容疑で立件された被疑者の誕生日を祝ったからだ。

 しかし警察の捜査結果、これは偶然だったという。事件発生前の年に龍山警察署の交通課がソウル市内31の警察署の中で顧客満足度最下位を記録し、これにより調べを受けた人たちに満足向上のため、電話をかけていたところ起きたことだと説明した。

 警察関係者は「当時の交通事故調査係の係長が電話した事実があるのを見た」とし、「通話記録は残っていないが、当時、チェ・ジョンフンと似たような状況で調べを受けた他の飲酒運転の被疑者たちの中で、似たような電話をもらったことを覚えている人がいた」と述べた。

 続けて「名簿に沿って電話を掛けていたところ、ちょうどチェ・ジョンフンに電話をした日が誕生日の3月7日だった」とし、「好感度を上げるために『おめでとう』と言っただけだと係長は証言した」と伝えた。

 ▲“警察総長”とユ・インソク代表の癒着もなかった

 同時に警察は、V.I(元BIGBANG、28)のカカオトークのグループトークルームで“警察総長”と呼ばれたユン総警(日本の警視にあたる)や、ユリホールディングスのユ・インソク代表(34)、企画会社などと警察側が通話した記録は全くないという事実が確認されたとし、故意のもみ消しはなかったと改めて強調した。

 警察関係者は「漢南(ハンナム)交番チーム全体の職員16人の口座を全て確認し、関係者の通話記録も全て調べた」とし、「特に指揮・報告線上にある当時の龍山警察署の署長や交通課長は携帯電話の復旧を通じて通話記録やメッセージなど全てを確認した」と説明。

 続けて「ユン総警とユ代表が捜査指揮線上にいた人たちと連結・癒着しているという状況もなかった」とし、「当時の聴取を担当したチーム長に『もみ消し関連の内容を受けたことがあるか』という内容で嘘探知機調査をした結果、チーム長の言葉に真実だという反応が出た」と伝えた。

 またV.Iがカカオトークで「ユ代表が金をたくさん使って飲酒運転の件を処理してくれた」という内容を発言した件に関しても「関連の口座を追跡し、該当のグループチャット参加者8人を呼んで確認した結果、金品がやり取りされた状況はなかった」と明らかにした。

 警察関係者は「チェ・ジョンフンが交番にいると聞いて、一緒に酒を飲んでいたユ代表が交番にきた」とし、「ユ代表が、チェ・ジョンフンは『FTISLAND』のメンバーで芸能人だが早く出られる方法はないかと聞いていた」と述べた。

 チェ・ジョンフンはグループチャットで手錠をはめた経験についても「すごく痛かった」などと言及していた。結局今回の疑惑は、チェ・ジョンフンとV.I、ユ代表の分別のない虚勢が大きくなったことだと結論付けられた。

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