ソ・イングク
ソ・イングク
韓国のオーディション番組「SUPER STAR K」で優勝し、2009年に歌手デビュー。その後、ドラマ「応答せよ1997」や「ショッピング王ルイ」などに出演し、役者としても高い人気を誇るソ・イングクが、約2年6か月ぶりに来日。ファンからの熱い要望で、昨年12月に韓国・ソウルで行われたファンコンサートの日本公演「ソ・イングク FAN CONCERT in JAPAN 雪(ソル):レイム~一緒に過ごす僕らの季節~」を3月12日(火)に東京・中野サンプラザホールで開催した。

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 さわやかな青いストライプシャツを着たソ・イングクがステージに登場し、「こんにちは。ソ・イングクです。久しぶりです」と日本語であいさつ。約2年6か月、首を長くして待っていたファンたちが大歓声と大きな拍手で出迎えた。MCの古家正亨とも久しぶりの再会を果たし、まずはトークコーナーからスタート。

 今年でデビュー10周年を迎えるソ・イングク。歴代の出演ドラマを紹介しながら、まずは俳優としてのソ・イングクを振り返った。チャン・グンソクと共演した「ラブレイン」では、個性的なキャラクターに挑戦し、大きな話題を呼んだ。「当時は、演技するのが初めてだったので怖かったです。上手な演技がしたいという欲は誰にでもあると思いますが、その上手な演技を見せるためにどうしたらいいのかという問題がありました」と、初めての演技に苦戦したことを明かした。

 韓国でソ・イングクシンドロームを巻き起こした初主演ドラマ「応答せよ1997」は、自身にとっても特別なドラマだったそうで「僕が“主人公を出来る人”だとは思っていなかったです。『ラブレイン』で演じたのが面白い役だったので、今後もこういうイメージの役が続くだろうと思っていました。でも、すぐ次の作品で主人公をやるということになったので『この監督は最初からあきらめているのかな』と思ったりもしました。でも、多くの人から好評を得て、とても不思議に思います」と、当時の心境を語った。

 今後やってみたい役は?と聞かれると「父親役」と答え、MCが子どもになって即興で演技をすることになったのだが「お父さ~ん!買って買って~!」と声色を変えて演技するMCに呆然とするソ・イングク。「こんな子どもだったらどうしようと思ってしまいました(笑)この子どもはどこから来たのだろう、誰に似たのだろう、本当に僕の遺伝子を持っているのだろうかと悩んでしまいました(笑)」と話し、会場を笑わせた。

 続いては、ファンからの質問に答えるコーナーへ。俳優仲間のクォン・スヒョンと九州旅行したときの思い出を聞かれると「楽しかったです。とても楽しかったです。あのときのことが思い出されて、また楽しいです(笑)福岡の屋台がずらっと並んでいるところでラーメンや餃子を食べました。餃子作りの名人がいて、その餃子がとても美味しかったです。温泉にも行って、温泉卵やとうもろこしも食べました」と、うれしそうに話した。

 「短い時間でしたが、みなさんが知りたいと思っていることを聞けてよかったです。また、それよりも久しぶりに日本のファンのみなさんと一緒の会場でお会いすることができてうれしかったです」と、あいさつして1部を締めくくった。

 2部は、シックな黒いスーツに着替え、歌手ソ・イングクとしてステージに再登場。2013年には日本デビューも果たしており、日本リリース曲「もう、あえなくて。」や「遠ざかる~運命」、最新の出演ドラマ「空から降る一億の星」OST「星、僕たち」など選りすぐりのラインナップでファンを魅了した。

 今回の生バンドでのステージは本人たっての希望だったようで「バンドの人たちと一緒に音楽をするのは、とても楽しいですね。曲の雰囲気を変えたり、解釈を変えたり、こういうステージでしか出来ないアレンジというのが特別な感じがします。なぜこんなことを言うのかというと、今後は頻繁にこういうステージをやりたいと思っているからです」と話すと、ファンは大興奮。

 ドラマ「明日、君と」のOST「花」は、自身で作詞作曲も手がけた。「『空から降る一億の星』や『ナイショの恋していいですか!? 』の監督ユ・ジェウォンさんと一緒に飲んでいるときに、ドラマに入るという話を聞いて『じゃあ、僕がOSTをプレゼントします』と言ったんです。それで家に帰って書いた曲です。ドラマOSTは本当に重要だと思います」と、制作エピソードを明かした。

 落ち着いた曲が続いたあとは、少し雰囲気を変えて「I Can‘t Live Because of You」をノリノリで披露。歌い終わり、息を切らしながら「僕ごときがラップをしてしまいました(笑)実は、この歌は僕自身も難しいです。でもとても楽しかったです!」と、満面の笑みをみせた。

 「今日は本当に来てくださってありがとうございました。久しぶりにみなさんと一緒に思い出を作れて楽しかったですし、このような思い出を作ってくださって感謝しています。今日1日の思い出を大切に持ち帰っていただければと思います」と、ファンに感謝の気持ちを伝えた。最後は、日本リリース曲のなかでお気に入りの「Everlasting Love」を歌い、来日コンサートは大盛況のうちに幕を閉じた。



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