飲酒運転で死亡事故の女優パク・ヘミ夫「サッカー観戦後、二次会に移動中だった」…負傷回復後、調査へ

韓国・九里（クリ）警察署は28日、泥酔状態で江辺（カンビョン）北路で交通事故を起こし、ミュージカル俳優2人を死亡させた女優パク・ヘミ（54）の夫ファン・ミン氏の当日の行動を集中調査していると明らかにした。

　警察によると、ファン氏が運転する乗用車は前日午後10時57分ごろ、京畿（キョンギ）九里市（クリシ）土坪洞（トピョンドン）南揚州（ナムヤンジュ）方面の土坪IC付近で、路肩に止まっていた25tトラック（貨物車）に衝突した。ファン氏は車線変更の際、貨物車が見えず突っ込んだものと推定される。

　この事故で乗用車に同乗していた5人のうち、助手席と助手席の後部座席に座っていた俳優A氏（19）とB氏（31）が死亡した。またファン氏ら3人が負傷し、病院で治療を受けている。事故当時、ファン氏の血中アルコール濃度は0.104%で、免許取消しに該当する水準だった。

　死亡した2人はパク・ヘミとファン氏が運営するヘミミュージカルカンパニー所属の団員だったことが伝えられた。同カンパニーは九里市校門洞（キョムンドン）にある。

　ファン氏はこの日、団員たちと会食しながらアジア大会・男子サッカーの韓国vsウズベキスタン戦を観戦し、二次会のため場所を移す際に事故が発生した。

　病院で30分間おこなわれた聴取でファン氏は「決まった目的はなく、団員らと二次会で酒を飲もうと車を動かし、その移動中に事故に遭った」と話していることが分かった。

　泥酔状態だったファン氏ら一行が代理運転手を呼ばず、長距離運転をおこなったことに関して警察は、ファン氏の回復を待って集中調査する方針だ。

　警察は事故車からブラックボックスを回収し分析する一方、ファン氏に対する拘束令状の申請を検討している。

　なお、死亡した2人は九里市内の大学病院に安置されており、負傷者は各自、別の病院に移され治療中だ。