「2PM」
「2PM」
バンコク、シドニーなどで開催された「Korean Music Wave」が7月30日(土)、31日(日)、福岡・ヤフオク!ドームに上陸。「2PM」、「INFINITE」、「B.A.P」、「FTISLAND」など豪華アーティストが2日間に渡り出演し、日本のファンを熱狂させた。

 30日のオープニングアクトを務めたのは、共に福岡での公演が初めてだという「B.I.G」と「TAHITI」。「B.I.G」は日本デビューシングル「TAOLA」、「TAHITI」も最新楽曲「I want to know your mind」などを含む楽曲をそれぞれ披露。31日は「D-HOLIC」がこの日のためにダンスを準備してきたという「So Thight」、「HISTORY」は熱烈なファンの声援を受け「LOST」などで開演前の会場を盛り上げた。

 そしていよいよ開演。アーティスト映像がスクリーンに映されると、否応なしに高まるボルテージ。出演アーティストやこれまでの「MBC Korean Music Wave」を紹介する映像がスクリーンに映し出され、各アーティストを応援するさまざまな色、形のペンライトが輝いた。歓声を切り裂くように、真っ赤に燃える太陽をバックに登場したのは「B.A.P」。オールホワイトの衣装で「東方神起」の「Rising Sun」を力強く繰り広げると、「EXID」による「KARA」の「ミスター」、「MONSTA X」(30日)、「UP10TION」(31日)による「SUPER JUNIOR」の「Sorry Sorry」、「AOA」による「少女時代」の「Gee」と続き、K-POPファンにはたまらない名曲のカバーでライブ序盤から観客の心を鷲掴みに。

2PM の最新ニュースまとめ

 「『2016 MBC Music Korean Wave in Fukuoka』、韓国を代表するK-POPスターたちがここ福岡に来ました!」とチャンソン(2PM)。エル(INFINITE)、ソリョン(AOA)と共にMCを務め、3人は日本語と韓国語でステージを進行。熊本地震復興支援のための今回の公演についてエルが「韓国と日本は近い国、K-POPスター達も痛みを分かち合い、皆さんを応援しています」と伝えると会場からは温かな拍手が沸き起こった。そしてチャンソンが「盛り上がる準備はいいですか!」と呼びかけると、「イェーイ!」とコール&レスポンスもバッチリ。

 最初に登場したのは2015年にデビューし現在人気急上昇中の10人組ボーイズグループ「UP10TION」。「ATTENTION」、「So, Dangerous(JPN)」と続き、メインステージから花道を通ってセンターステージに10人が飛び出すとファンのテンションもさらにアップ。「こんにちは、『UP10TION』です!」とあいさつ。ジヌは「最高のK-POPアーティストが出られるこのようなステージに僕たちが立つことができて、とても光栄でワクワクしています」と今の気持ちを伝え、ウシンは「僕の気持ち!」とサランへマークでファンへの愛情を示した。「Come with me」など全3曲の若さ溢れるパフォーマンスを繰り広げ、「UP10TION」を初めて見るという観客をも魅了した。

 続いてガールクラッシュ(=女性が女性から衝撃を受ける、好きになる)を代表する4人組実力派ガールズグループ「MAMAMOO」が「Um Oh Ah Yeh」で登場。「I Say MAMA MAMA MOO~『MAMAMOO』です」と見事なハーモニーであいさつすると、ファサは「ドキドキしながら準備してきたステージが皆さんの気持ちを狙い撃ちにしたかどうかとても気になります。私たちが準備したライブ、楽しんでいますか?Are you ready?! 」と呼びかけ、ファンも「イェーイ!」とノリノリの反応。それを見て「この会場本当に熱いですね」とソラ。「MAMAMOO」は「福岡 is ムォンドゥル(=最高)!」と叫ぶと、「You’re the best」、「Mr.Ambiguous」と2曲続けてソウルフルな歌声で会場を沸かせた。

 ライブ中盤は「B.A.P」が「CRASH」、「B1A4」が「Beautiful Target」、「INFINITE」が「BTD」と、グループ初期の魅力溢れる楽曲で会場を熱狂させた。

 美しさで視線を惹き付けたのは可愛くてセクシーな7人組ガールズグループ「AOA」。ウエストを見せた黒の衣装で、「Heart Attack」、「Good luck」。歌いながら花道を歩くと、アリーナ席のファンも大興奮。ファンに手を振りながら笑顔を見せたチョアは「私たちが日本デビューして2年くらいが過ぎても、熱く応援してくれて本当にありがとうございます!」と話し、ソリョンも「皆さんのおかげで私たちも成長しています」と伝えた。最後は日本での4thシングル「愛をちょうだい(JPN)」で天使のようなキュートな魅力を全開に。

 30日のステージに登場した「MONSTA X」への熱狂は想像以上だった。スクリーンにメンバー一人一人の紹介が映し出される度にヤフオク!ドームは揺れるような歓声に包まれた。ダンサーを引き連れて「All in」、「Trespass」で圧巻のパフォーマンスを見せ、「こんにちは、『Monsta X』です!」と声を揃えてあいさつ。「ドームで公演を行うと最初に聞いたときは驚きました。皆さんが喜んでくれるか心配しましたが、こんなにたくさんの声援をくれて、僕たちの力になりました!」と喜びと感謝を伝え、最後は「HERO」で会場を再び沸かせた。

 30日は「FTISLAND」がカリスマ溢れる演奏でがらりとドームの雰囲気を変えた。現在韓国で活動中の最新楽曲「Take me now」で激しいハードロックを展開。イ・ホンギ独特の歌声で客席を魅了した。イ・ホンギが「お久しぶりです、福岡!」と久しぶりの再会を喜ぶと、「今日僕ら、優しく可愛くいこうと思う(笑)」とお茶目に宣言。体が動かないと冗談を言いながらも、「オレらにはロックしかない」とバンドとしてのプライドを覗かせた。「PRAY」、「You don’t know who I am(JPN)」など3曲を熱唱。ファンもペンライトを高く振って「FTISLAND」のロックスピリットを存分に楽しんだ。

 31日のステージに登場した「BTOB」は、熱くなった会場の雰囲気をバラード曲「Remember that」でしっとりと潤した。「Born to Beat!こんばんは、『BTOB』です!」と声をそろえると、それぞれ自己紹介。ミンヒョクが「自己紹介しかしてないんだけど、時間があまりないから(笑)」と言うと、メンバーに促されてウングァンが「僕たち『BTOB』を応援してください。ペッペッペー!」とトレンディエンジェル斎藤のギャグを織り交ぜてファンを和ませた。そしてさらに会場を癒すヒーリングバラード「ケンチャナヨ(大丈夫)」、バラードとは反転した魅力の「WOW」で「BTOB」の存在感を見せつけた。

 「B.A.P」の登場で会場はさらにヒートアップ。ファンのホイッスルが鳴り響く中、メインステージに設けられたセットの上段に、赤い背景をバックにした6人の立ち姿がシルエットで浮かびあがる。大歓声の中、左右に設けられた階段からゆっくりと降りて来た「B.A.P」は「Young, Wild&Free(Orch.ver)」で男らしさ溢れる魅力を爆発。「『Baby』(=「B.A.P」のファン)の皆さん、僕たちことしはよく会えるね」とうれしそうなヨンジェ。ジョンアプが「プレゼントがあります」と言うと「せ~の!」とメンバーは声を揃え、指で作ったハートマークをポケットから取り出して客席に。「キャ~!」と黄色い歓声が飛び交う中「Warrior」、続けて「ONE SHOT」(30日)、「NO MERCY」(31日)を披露。炎の演出よりもさらに熱いパフォーマンスで会場の視線を釘付けにした。

 「EXID」はデビュー曲「Up&Down」をセンターステージで。サビの「ウィアレ(上下)!ウィウィ(上上)!アレ(下)!」というフレーズではファンも一緒に歌いながら大盛り上がり。ヘリンは「たくさんの応援と愛情をありがとうございます」と伝え、ハニも「実は日本で公演を行うのは今回が初めてなんです。でも私たちが思っていた以上に、たくさんの皆さんが私たちのことを知っていて応援をくださり、たくさんの力を頂きました。ありがとうございます」と感謝を伝え、ファンへのプレゼントだと「愛してる~」と声をそろえた「EXID」。「L.I.E」や「HOT PINK」の歌とダンスで、セクシーかつキュートな魅力を日本のファンにも印象づけた。

 31日に登場した「Apink」は女性らしいフリルのついた衣装で「Remember」。続く「No No No」ではマイクを会場に向けて「一緒に!」と促す場面も。「アンニョンハセヨ、『Apink』です!」とあいさつすると、「日本のファンの皆さんに会えて本当に幸せです。こんなに幸せでいいんですか(笑)」と笑顔を見せるウンジ。ボミは「夏にピッタリの曲ですので皆さん一緒に楽しんでください。皆さん、楽しむ準備はできましたか!」と声をかけ、8月3日に発売される5枚目のシングル「Summer Time(JPN)」を披露。夏らしいアップテンポなナンバーで会場を盛り上げた。

 熊本地震の復興支援のために行われた今回の公演には、熊本県知事の蒲島郁夫氏とくまモンから「皆さんへの感謝の気持ちを胸に、熊本県民みんなで心を合わせて復興に向けて一歩一歩力強く進んで参ります」と感謝を示すメッセージ動画も寄せられた。また今回の公演に出演できなかったK-POPスターからの応援映像も公開。「EXO」、「SISTAR」、「SEVENTEEN」、「少女時代」、「SHINee」、「Wonder Girls」、キュヒョン(SUPER JUNIOR)、「防弾少年団」、「GFRIEND」、「BEAST」らが「元気を出してください」、「遠くから応援しています」などの応援コメントで熊本のファンに愛と勇気を届けた。

 会場に拍手が沸き起こる中、Jun.K(2PM)、ソンギュ(INFINITE)、ソルジ(EXID)、ソルラ(MAMAMOO)が「You raise me up」を優しく励ますように歌い上げると、4人のボーカリストの熱唱に客席は感動に包まれた。

 また30日にはイ・ホンギ(FTISLAND)とチョア(AOA)が「まだ言えない言葉」を、31日にはウンジ(Apink)とソンジェ(BTOB)が「Hopefully sky」をそれぞれ歌い、感性を刺激するデュエットステージで会場を魅了した。

 ライブもいよいよ終盤へ。「B1A4」はポップなスクリーン映像をバックに、彼氏にしたいような優しい笑顔とダンスで「What’s Happening?」で登場。弾けるような笑顔と共に「B1A4」が花道を走ってサブステージへ移動すると黄色い歓声が上がった。サンドゥルは「福岡の皆さん今、幸せですか?! 幸せですか~?! 僕たちは今、みんなに会えて本当に幸せです!」と喜びを表現。シヌも「今日来てくれて本当にありがとうございます。最後まで楽しんでください」と伝えると、ゴンチャンが「公演が終わったら家に帰って僕たちの夢を見てください」とウィンク。「キャ~」と沸くファンに向けて「おやすみGoodnight(JPN)」。「みんな叫べ~!」と煽るとファンも大きな声で叫び、続けて白いスカーフを取り出して最後はミドルテンポの「Lonely」。緩急つけた選曲で会場の盛り上がりを自由に操った。

 いよいよライブもクライマックスへ。レーザー光線が輝き、ド派手な照明が輝く中、「INFINITE」が「Bad」で登場。その力強い声量と圧倒的なパフォーマンスで会場を興奮の坩堝へと誘った。立て続けに、ピアノのイントロが印象的な「Back」。妥協しない全力の歌とダンスでその存在感を見せつける「INFINITE」に歓声はさらに大きくなった。エルが「皆さんに会えて本当にうれしいです。来てくれて本当にありがとうございます」と喜びを伝え、「皆さん元気ですか?8月初めから僕たちソウル、釜山、そして日本までツアーを行います。そのときもぜひ僕たちに会いに来てください!」とホヤ。また8月末に日本でスペシャルアルバムが発売されることも伝えられ、エルは「新しい曲、楽しみにしてください」と期待を高めた。「それでは最後の曲です。残念ですけど本当に。泣く泣くです(笑)」と別れを惜しみながら、最後は「Be Mine(JPN)」。すべての想いをファンにぶつけるような熱いステージングに観客はさらに大きな歓声を上げた。

 そして両日共に最後のステージを飾ったのは「2PM」。メンバー一人一人の個性にあった衣装でメインステージに姿を見せると熱狂はさらに高まった。1曲目は韓国デビュー曲「10 out of 10」。30日は参加できなかったテギョンのラップパートを他のメンバーがカバーし、31日は6人揃った完全体で圧巻のパフォーマンスを繰り広げた。続く「Go Crazy」では客席が揺れるほどの興奮に包まれ、ウヨンやチャンソンはステージの端まで行ってアリーナの端やスタンド席を煽り、会場の熱気を完全に支配した。Jun.Kが「福岡のみんな元気?」と呼びかけ、「イェーイ!」と応じるファン。テギョンが「『MBS Korean Music Wave in Fukuoka』へようこそ~!最後の順番なのにようこそ~(笑)」とお茶目に話し、チャンソンは「今までだいたい3時間半くらいですね。皆さん、足大丈夫ですか?」、ジュノも「けっこう長かったですけど、皆さんいいですか?楽しいですか?」とファンを気遣う優しさも見せた。Jun.Kが「声が?」とコールすると「小さ~い!」という「2PM」定番のやりとりも。そして「Everybody(JPN)」で再びエンジン点火。最後の「Hands Up」でボルテージは最高潮に。ファンもペンライトを持つ手を高く振り上げ、ジャンプしながら全力でステージを楽しんだ。

 エンディングは出演者全員で「アリラン」を熱唱。銀色の紙吹雪が舞う中、スターたちは客席にタオルを投げ入れ、サランへマークや手を振って来場の感謝を伝えた。両日ともに3時間半に及ぶステージは、熱い余韻を残し大盛況で幕を閉じた。


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