海兵隊に入ったヒョンビン(写真提供:OSEN)
海兵隊に入ったヒョンビン(写真提供:OSEN)
別れはつらいものだが、それでも勇気づけられる言葉があれば、ファンの心もただ悲しいだけではないだろう。海兵隊に入隊したヒョンビン、力強い宣言をした「東方神起」のユンホ、最後までファンを気づかったイ・ジュンギ…3人のメッセージを通して、入隊するスターの心境をさぐってみよう。

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■「申し訳ない」という気持ち

 ヒョンビンは韓国軍で一番訓練が厳しいと言われる海兵隊に志願し、2011年3月7日に浦項(ポハン)にある海兵隊訓練所に入隊した。彼は「元気な姿で、2年後再び戻ってきます」とファンに語りかけて、訓練所に入って行った。

 そのときのヒョンビンの心境はどのようなものだったのだろうか。

 彼はこう述懐した。

「泣かないだろうと思っていました。もともと、涙もろいほうでもないですから。まさか泣くことはないだろうという気持ちでした。ところが、ファンを見た瞬間、何かが込み上げてきたんです。今まで、みなさんから愛をいただいてばかりでした。何かを少しでもお返ししなくてはならないのに、何もできずに行くのだと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。」

 このように、ヒョンビンはファンに対して「申し訳ない」という気持ちを強く持った。これから厳しい訓練に立ち向かっていくというのに、ヒョンビンは自分のことよりファンのことを思い続けていた。

 こういう気持ちは、自分を奮い立たせるきっかけになるのではないか。あれほど厳しい訓練を全うすることができたのも、ヒョンビンが誰よりも支えてくれる人たちのことを考え、その人たちに報いようとしたからに違いない。

 ファンに対する「申し訳ない」という気持ちは、結局はヒョンビン自身を大いに助けたのである。


■「素敵な怪物になる」

 力強い宣言をしたのが「東方神起」のユンホだった。彼は、2015年7月21日にソウルの北の楊州(ヤンジュ)にある第26師団・新兵教育隊に入隊した。

 事前に非公開で入隊することを公表していた。

 それでも、ユンホは入隊と同時に、所属事務所のSMエンタテインメントのホームページに手紙を公開した。その中で、ユンホはこう書いた。

「振り返れば、申し訳ないことが多かったかな。軍隊に行くときも、みなさまに挨拶したかったのですが、もうユノ・ユンホではなく、人間チョン・ユンホとして、アーティストの夢を見ていた最初の気持ちのように再び始めてみたくなり、非公開で行くことにしました。いろいろな顔を見たら弱くなってしまいそうだったので…。いつも私だけのスタイルで頑張ってきましたが、除隊するときは、より強くて、いっそう素敵な怪物になって帰ってきます!今までいつも応援してくださり、とても感謝しています。」

 これまで入隊した韓流スターの中で、「怪物になって帰ってきます」と宣言した人は誰もいなかった。

 なにしろ“怪物”である。とてつもない人物になるという意思表示だった。しかも、“怪物”に“素敵”が付いている。もうワクワクしてしまう。

 こんな宣言を受けたら、ファンはユンホを頼もしく思いながら、身近に感じて待つことができるのではないだろうか。


■ファンができる一番のこと

 イ・ジュンギが入隊したのは2010年5月3日だった。彼は長いメッセージをファンに残しているが、その一部をここに再現しよう。

「俳優イ・ジュンギの20代を誰よりも光るように大切に愛してくださったファンの皆様へ感謝申し上げます。とても力不足で幼かった私を絶えず応援してくださった。
 私たちがこのように固く結ばれることができたのも皆様の無限の愛情と信頼のおかげです。だから、私も揺れないで更に正しく俳優になるための道を歩いて行くことができました。多くの方々の信頼を得る俳優になることができるようにしてくださり、心より感謝申し上げます。
 軍人としての時間もまた別の私を探すことのできる時間となるでしょう。多くの経験をして学ぶことのできる俳優としての深みを、より一層整えるための大切な時間にすべく努力します。
 ですから、悲しむことも、名残惜しむことも、切なく思うこともありません。たくさんの時間、数多くの経験をした私たちですからね。
 私たちが共有した多くの時間に比べれば、あまりにも短いお別れです。
 ご存知でしょ?何でも上手に出来る奴だということを…。皆様、元気を出してくださいね。」

 全文にわたって、ファンへの感謝と、ファンを励ます言葉で満ちている。こういうメッセージを受け取れば、ファンも心強く2年間の空白を待つことができるだろう。

 そう、ファンができる一番のことは、信頼して待ち続けることなのだから。


文=「ロコレ」編集部
(ロコレ提供)

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