歌手ソン・シギョン
歌手ソン・シギョン
ことしで記念すべきデビュー15周年を迎え、約10年ぶりとなる日本オリジナルベスト・アルバム「ソン・シギョン ベストバラード」を11月25日(水)にリリースした「バラードの貴公子」ソン・シギョン。翌26日(木)には、東京・豊洲PITにて、ファンミーティング「SUNG SI KYUNG Japan Fanmeeting“Between Us 2015”」を開催。アルバム収録曲のエピソードを語りながら9曲を熱唱するなど、楽しいトークとステキな歌で、会場を埋め尽くしたファン約1500人を魅了した。

ソン・シギョン の最新ニュースまとめ

 会場は、15周年イヤーという節目を盛り上げようと集まったファンの熱気で、寒さを吹き飛ばす雰囲気。暗転した中にソン・シギョンが登場すると、大きな拍手と歓声が上がり、客席はパープルのペンライトの光で覆い尽くされた。オープニングはデビュー曲「僕に来る道」。ソン・シギョンが客席にマイクを向けると、ファンが合唱するなど、早くも一体感を生み出し、幕を開けた。

 「こんばんは。ソン・シギョンです。1年ぶりですね。会いたかったです。お元気でしたか?」とあいさつすると、「毎日決まったスケジュール通りに働いていますが、空いた時間は知り合いと会ってお酒を飲んだり、おいしいものを食べたりします。食べ過ぎるので、運動も一応頑張っていますけど、痩せたと思って気を抜くと、またすぐ太っちゃいます。それを何回か繰り返すと、あっという間に1年が過ぎます(笑)」と早くもソン・シギョン節炸裂で、会場は大爆笑。

 「最初に歌った『僕に来る道』で歌手になってから、15年になりますが、信じられないし、恥ずかしいです。これまでかなりの曲を歌ってきましたが、その中でも、皆さんが好きな曲と、僕が好きな曲を詰め込んだデビュー15周年ベストアルバムが昨日、発売になりました。僕たちが一緒にトラックリストに詰め込んだアルバムだから、本当に意味のあるアルバムです。今日は皆さんとベストアルバムに収録された曲について話を交わし、歌いながら、僕たちの思い出を分かち合う時間を作りましょう!」と語りかけ、ファンの期待を膨らませた。

 今回も通訳として、ファンにはお馴染みのジェリーフィッシュ音楽事業部理事ユ・ヨヌク氏が登場。お笑いコンビのような2人の絶妙な掛け合い、ソン・シギョンの冴えわたるトークがスタートした。「見たくない」という15年前の写真がスクリーンに映し出されると、「ショッキングです」と頬を思いきりへこませ、「昔と同じものを食べているのに、太ってしまう(笑)」とお茶目に嘆くソン・シギョン。今回のアルバムのリストを見て、「バラードばかりなので、違う感じの曲も歌えばよかった」と後悔しているそうだが、ファンにとっては珠玉の名曲ばかり。アルバム収録順に、楽曲にまつわる映像、写真などを見ながら1曲目から思い出を振り返った。

 「僕に来る道」は、「22歳のときの曲で、聴いた瞬間ヒットすると思いました。自画自賛ではなく(笑)」とワクワクしたことを今でも覚えているというソン・シギョン。客席のファンがあまりにも真剣な表情で、静かに耳を傾けていたので、「なんか歌手の引退式みたい(笑)。今まで応援してくれてありがとうございます。これからは俳優として頑張ります!」とユーモアを飛ばし、会場の雰囲気をガラリと変えた。

 「サボテン」は、レコーディングの際、何の説明もなく「もう1回」、「もう1回」と8時間も歌わされたので、逆に愛着のある曲だとか。「君は感動だった」は、好きな作曲家の一人でもあるユン・ジョンシンが手掛けた曲で、当時はデモテープで曲をもらったことや、MVを札幌で撮影したという話を披露。「全身を使って歌うので、太ももが震える」というこの曲を清らかな、温かみのある声で熱唱した。そして、歌い終えるや、「あ~、大変(笑)」とつぶやき、感動を瞬時に笑いへと変えたソン・シギョン。そのギャップ、飾らない人柄がファンを虜にする。

 「まぶしい告白」は、もともとキレイな曲だと思っていたが、ドラマ「逆転の女王」のOSTとなり、愛され始めたのでうれしかったと話し、「さよなら僕の愛」は、軍隊に行く前にリリースした6thアルバムのタイトル曲。一番いいものを搾り出してから軍隊に行きたいという気持ちで作ったとか。

 「もう一度さよなら」もユン・ジョンシンの曲。「ユン・ジョンシンさんとは合う気がします。彼もそう言います。僕を通して、一番稼いだと(笑)」とジョークを飛ばしつつも、「ユン・ジョンシンさんは韓国で一番上手い作詞家だと言っても過言ではないと思います。(ユン・ジョンシンの)曲を歌うときは、感情を無理に作る必要がない」と絶賛。ちなみに、本人いわくこの曲の頃が、一番カッコいい全盛期とか。

 「僕は大丈夫」は軍除隊後にリリースした楽曲。音楽番組に出演したら、先輩がいなくて、収録の観覧客がアイドルファンばかりだったため、自分が登場した瞬間、「あの人がなぜいるの?」という目で見詰める観覧客の表情がいまだに忘れられないと、その表情を再現して見せた。「逆に申し訳ない気持ちになった」と自虐的なエピソードで会場を爆笑の渦に。それでも、3週目になると、アイドルファンが一緒に歌ってくれたので、泣きそうになったと。

 また、この曲は女優チョ・ヨジョンと共演し、数々のキスシーンが話題となったMVも有名。スクリーンにキスシーンが出るたびに、「お~」と声を上げ、途中で終わると「もうちょっと見せて! 最後がいいのに~」と残念がるソン・シギョン。監督のアイディアで、「2人が大丈夫なら、行く場所全てでキスをしよう」と急きょ決まったそうで、ユ氏から「本当に監督が言ったの?」とつっこまれると、「嘘じゃありません。仕事です!」と返し、ドライなキスだったとニヤリとした。

 「あの時、あの場所で」は歌詞が素晴らしい曲だと紹介した後、俳優カン・ドンウォンが出演したCMに使用された曲「ならいいのに」を甘い声で歌唱。いつものように、「チョウルテンデ~」の部分をファンが合唱し、会場は温かい雰囲気に包まれた。

 恥ずかし映像として、ダンスナンバー「微笑み天使」のダンスシーンが流れ、「なぜ見せなきゃいけないの?アンチファンミーティング?」と嫌がるソン・シギョンの姿に会場がひと笑いした後、ドラマ「応答せよ1994」のOSTであり、ソ・テジワアイドゥルの曲の中で初めてリメイクされた「君へ」を歌うことに。と、ここでソン・シギョンがユ氏に「この曲好きでしょ?一緒に歌おう」と提案。意を決したユ氏が冒頭を歌い、それをソン・シギョンが優しくサポートする姿がほほ笑ましかった。

 ソン・シギョンが着替えに行っている間、ユ氏が間をつなぐため、ソン・シギョンの近況を公開。最近、真剣に日本語の勉強を頑張り、かなり上達していることを明かした。そして、「もうじき、僕はいらなくなるでしょう。でも、そのときは通訳ではなく、お笑いコンビとして来ます(笑)」とユ氏。ソン・シギョンのパートナーは彼しかいないだろう(笑)。

 着替えを終えて再登場したソン・シギョンは、ピアノ伴奏に合わせて「歌になり」、そして「二人」ではファンが歌っているところにソン・シギョンがハモリを入れ、ファンを感動させた。

 ファンが一緒に歌ってくれるこの幸せは、「発音が正確ではなくても、申し訳なく、ありがたいと思う特別な感覚」と話すソン・シギョンは、日本語で「最近ついに日本語の勉強を始めました。皆さんがくださったプレゼント、韓国語の手紙は本当に大切だし、ありがたく思っています。すぐには(日本語が)上手にならないけれど、頑張って一生懸命勉強して、皆さんにもっと近づけたらいいなと思います」と、途中で詰まりながらも一生懸命話し、会場からは大きな拍手が送られた。

 そして、「次の曲は日本語の先生から紹介され、初めて聞いたとき、日本の皆さんにお聞かせしたいと思った曲です」と小田和正の「さよならは言わない」を持ち前の美声で、情感たっぷりに歌い上げたソン・シギョン。

 「この曲を聴きながらすごく泣きました。完ぺきに演じたい曲なので、もっと練習して、またお聞かせしたい」と意欲を見せ、「日本の曲は、視点をちょっと引いて見ている歌詞が人の心を震わせるんだと思います。だから“思い出に、そして君にきっとさよならは言わない”の歌詞がすごくカッコいい!」と感心すると、ユ氏から「シギョンさんも、(小田和正がこの曲を作った年の)62歳になってもこんな素晴らしい歌を歌ってくださいね」と言われ、「(ステージに立つときは)一緒にね。二人とも車イスで(笑)」と冗談交じりに未来の約束を交わした。

 再びアルバム収録曲の話に戻り、「フィジェ」は裏声で歌っているので、5本の指に入る難しい曲だと紹介。「愛すること」は携帯電話のCMに使われることになり、3日しかない中で完成させたと明かし、今回のベスト盤を通じて、これまでの活動の足跡をたどった。

 気になるのは、ニューアルバムについて。ソン・シギョンは「作らなきゃいけないから作るというのは、皆さんへの礼儀ではないと思います。歌いたい曲はあるんですが、アルバムを作るのはプレッシャー。同じような曲を繰り返す気がするし、かといって、新しい変化をつけたら、皆さんがどう思ってくれるのか、自分の中でいろいろな葛藤があります」と本音を打ち明けた。

 それでも、「今回(ベストアルバム発売という)いい機会をいただいたので、それに応えるよう、頑張って新しいものを作っていきたいです」と意気込み、ベストアルバムは「皆さんと過ごした10年を一区切りつける記念のようなアルバムなので、大事にしてもらえたらうれしい」と伝えた。そして、「今回も温かく迎えてくださり、ありがとうございました」と感謝した後、最後にドラマ「星から来たあなた」のOSTでもある「君のすべての瞬間」を歌い、本編が終了した。

 「またステージにお呼びくださってありがとうございます」とアンコールを受け、ステージに再び戻ってきたソン・シギョン。「今日も僕の歌に集中して、一緒に楽しんでくださりありがとうございます。近いうちに、良い音楽でアルバムを出して、もっともっとステージで歌いたいと思いました!」とニッコリし、スタッフにも感謝の言葉を伝えると、最後はやはりこの曲「みちで~on the road~」。美声を響かせながら、なんともいえない幸せそうな表情を浮かべるソン・シギョンが印象的で、会場中を幸せオーラで包み込んだ。 充実の笑顔で歌い切ったソン・シギョンは、客席に大きく手を振り、投げキスも。そして、客席に下りて、ファンをバックに記念撮影を行い、ステージを後にした。

 最近忙しくて、前日も遅くまで仕事をしたので、あまり寝ていないため、コンディションは良くなかったというが、ファンの前で歌えて、幸せだと語っていたソン・シギョン。その幸せな気持ちはファンも同じで、ベストアルバムの収録曲を振り返りながら、改めて彼の奥深い魅力を堪能したことだろう。デビュー15周年を迎え、さらに円熟味を増してきたソン・シギョンが、今後どのような曲を届けてくれるのか楽しみだ。










<商品概要/収録内容>
■タイトル: ソン・シギョン ベストバラード
■発売日: 2015年11月25日(水)
■発売形態&価格 (全3形態):
・初回限定 赤紫盤(CD+DVD)
品番:UICV-9148   価格:税込4,500円  (税抜 4,167円)
・初回限定 青紫盤(CD+40Pフォトブック)
品番:UICV-9149   価格:税込4,500円 (税抜 4,167円)
・通常 本紫盤(CDのみ)
品番:UICV-1062 価格:税込3,300円 (税抜 3,056円)

■収録予定内容:
【CD】:約18曲 (全形態共通)
1. 僕に来る道
2. サボテン
3. 君は感動だった
4. まぶしい告白
5. さよなら僕の愛
6. もう一度さよなら
7. 僕は大丈夫
8. あの時、あの場所で
9. ならいいのに
10. 歌になり
11. 二人
12. フィジェ
13. 君に
14. 君のすべての瞬間
15. どうしても…
16. あぁ僕の女神様
17. 愛すること
18. みちで~on the road~

※タイアップ情報:
M12「フィジェ」:2003 映画「菊花の香り」OST
M13「君に」:2013 tvNドラマ「応答せよ1994」OST
M14「君の全ての瞬間」:2014 SBSドラマ「星から来たあなた」OST

【DVD】 ※初回限定 赤紫盤のみ
みちで~on the road~Music Video
さよなら僕の愛 Music Video
僕は大丈夫 Music Video
忘れないでいよう feat. クォンジンア Music Video
Jacket Making Video






ソン・シギョン(SUNG SI KYUNG) – ベスト・アルバム『BEST BALLADS』ティーザー映像(11月25日発売)
ソン・シギョン(SUNG SI KYUNG) – ベスト・アルバム『BEST BALLADS』ティーザー映像(11月25日発売)




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