ユン・サンヒョン
ユン・サンヒョン
韓国はもちろん日本でも大人気の俳優ユン・サンヒョンが、2013年最後を締めくくる「2013年ユン・サンヒョン Accoustic Live “少年” 」を12月12日(木)東京・台場Zepp Tokyo にて開催した。ドラマ「お嬢さまをお願い!」「シ―クレット・ガーデン」で日本でもおなじみの俳優ユン・サンヒョン。俳優デビュー前に歌手を目指していたこともあり、日本でも2010 年に中西保志「最後の雨」のカバーでデビューし通算4枚のシングルをリリース、安全地帯「悲しみにさよなら」のカバーシングルを発売するなど歌手としても活躍している。今回のライブは全曲をバンドの生演奏とともにアコースティックなステージでユン・サンヒョンの魅力たっぷりの歌声を披露した。

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 ステージ中央のスクリーンにタイトル文字が映し出され、軍隊時代、学生時代、青年時代から少年時代、赤ちゃんの頃の思い出あるオフショットが公開され、会場からは映像が映し出されるたびに歓声が溢れた。そしてブラックのベストと白のシャツにジーンズ姿のラフなスタイルでユン・サンヒョンが登場。会場内はファンからの「サンヒョン!」の掛け声とともにさらに大歓声に包まれた。ドラマ「シークレット・ガーデン」オリジナル・サウンドトラック(以下OST)から「涙の跡」、そしてドラマ「お嬢様をお願い!」のOSTから「ロマンス」の2曲をハリとツヤのある歌声で切なく熱唱し、一気にファンの心を掴んでライブがスタートした。

 ステージでのパートナーは、ユン・サンヒョンの親友でありミュージシャン、ナ・スンチョルがギターでサポートに就き、通訳を務めた。「アンニョンハセヨ~、久しぶりです。みなさん風邪をひいていませんか?僕は風邪をひいたら歌えないので健康管理をしっかりしていますよ」とあいさつ。そして休まず走り続けてきた中で、自分自身の基本を探し始めるようになり、少年の頃の純粋な心を忘れずに持ち続けなければいけないと思うようになったことなど、ライブのタイトル“少年“についての思いを語った。「みなさんも少女の心で楽しんでください」と3曲目には一番好きな曲で一番愛してくれた曲である日本デビュー曲の「最後の雨」を透明感溢れる歌声で、甘く優しさを込めて歌い上げた。

 引き続き「今、映画を撮っています。家族に関する映画で、スリルもあります。韓国と日本で同時に公開されるので、ぜひ観てくださいね」と次回作を紹介すると、客席から大きな拍手が沸き、客席から「題名は?」との声が上がると「タイトルは『トクス里の5兄弟』といいますが、アクションものではなく、トクス里という町で生まれた5人の兄弟の話です。たくさんの方に見ていただきたいですね」と付け加え、「Find a paradise」をおしゃれにセクシーな振り付けで披露した。

 続いて5曲目の「夏のトランク」は、イントロとサビの部分をユン・サンヒョンとファンが一緒に歌う趣向で歌詞の夏を冬に替えて練習することに。会場をAからDのグループに分けてユン・サンヒョンのリードでアコースティックギターの伴奏とともに練習を開始し、最後はドラムなども加わって「冬のトランク」バージョンで会場は一気に盛り上がりを見せ、ユン・サンヒョンの粋な演出でファンと一体感で盛り上がった。その勢いに乗って 「愛してた」を韓国語でパワフルに歌い、「これが私が公演で初めて歌った曲です。あまり知らないと思いますが、知っていますか?」と問いかけると、会場から「知っている」との反応を歓声とともに受けたユン・サンヒョンは、日本語でうれしそうに「ありがとうございます」とお礼の一言を添えた。

 少年時代についてユン・サンヒョンは、いたずらっ子で山や川へ行ったりして遊ぶのがとても好きだったことなどを話し、好きだった「未来少年コナン」の話に触れると、一番記憶に残っている場面も紹介。コナンを見ながら描いた本人の未来像について語り、笑いを誘うなど、和やかな雰囲気を演出し、ドラマ「お嬢様をお願い!」のOSTから「愛はどうすることもできない」を韓国語で披露。そして壮大な世界観を持つ感動的な 「この広い世界に」を高音の伸びも余裕で声量たっぷりに熱く歌い上げ、会場のファンからの熱い拍手と歓声でステージは最高潮に盛り上がった。

 続いての話題は小学生時代へ。「音楽の時間が好きでした」と語り始めたユン・サンヒョンは、音楽の時間に聴いたピアノの音や合唱が好きで、音楽が好きな両親とともに過ごした幼い頃のことを話しながら、「自分が結婚したら同じように子供と音楽を楽しみたい」と考えていることを少し照れくさそうに話した。「結婚する時にはみなさんを呼んでタイトルを“結婚”とし、コンサート形式の結婚式をしたいです(笑)」と明かすと、客席からは拍手とさらに黄色い歓声が送られた。

 多くの人気を集めたドラマ「僕の妻はスーパーウーマン」で歌って爆発的ヒットを飛ばし日本デビューのファーストシングル収録曲 ともなった「Never Ending Story」を披露。愛する人を守りきれなかった愛惜を感情たっぷりに歌い、10曲目は2ndシングルラブソングの「誓い」へとつなぎ、続いて今までの曲とは違った仕上がりでファン待望の同日発売アルバム「少年」から「U-Turn」を初披露した。

 またスクリーンでは、10月末から11月にかけてキューバ・ハバナ国際博覧会の韓国館広報大使として公式訪問した際の様子が映し出され、その間に衣装替えをして再び登場したユン・サンヒョンは「Precious」「二人の夏物語 -Never ending summe-」と2曲続けて披露した後、映像で流れたキューバ訪問時の感想などを語った。

 次に「Mr.children」の「365日」を歌い終えたユン・サンヒョンは数か月前に他界した日本のマネジャーに捧げる曲「だから憶えている」を涙しながら天国へ向けて熱唱。会場のファンも涙ともに心の痛みを分かち合いながら追悼の意を込めて歌い上げ、会場からも大きな拍手が沸いた。

 「もうすぐ、クリスマスですね」とユン・サンヒョンは話題を変え、山下達郎の「Christmas Eveクリスマス・イブ」、続けて17曲目の「悲しみにさよなら」を甘く歌った。その後、クリスマスの話題や、前日にホテルで堺雅人のドラマを見て 「君の声が聞こえる(韓国SBSドラマ)」の時の(自分の)髪型と一緒でびっくりしたことなど、会場のファンとのやり取りも笑いとともにトークに花を咲かせた。「悲しみのためじゃない」「擬態」を続けて歌ったあとはバンドの紹介をし、一番人気のラスト曲「涙」を熱唱してライブは終了した。

 手拍子とアンコールの掛け声が鳴り止まない中、ファンからの熱いアンコールに応え、衣装を着替えて再び登場。ドラマ「シークレット・ガーデン」OSTから「Liar」と「明日」を披露して、一曲一曲に心を込めてアンコール含め全22曲を歌い上げ、ステージの幕を閉じた。

 胸の奥に大切にしまっておいた宝箱を紐解くように幼い頃の自分自身を明かしながら、ファンの胸に温かい心の贈り物を一足早いクリスマスプレゼントとして届け、2013年の最後をファンとともに締めくくった。14日(土)には大阪NHK大阪ホールでも開催された。



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