ガールズグループ「A Pink」
ガールズグループ「A Pink」
日韓の伝統芸能や食文化、ポップカルチャーなど日韓最大の文化交流イベントとして定着した「日韓交流おまつり2013 in Tokyo」が9月21日と22日、東京・日比谷公園にて開催された。ことしで5回目を迎える同イベントは「共に笑い、ひとつになるお祭りを!」をスローガンに掲げ、ステージではK-POPカバーダンス、K-POPコンテスト2013 日本全国大会、日韓曲芸パフォーマンス、日韓交流ステージなどスリリングで楽しいステージが展開。22日の18時からは、イベントを締めくくるプログラムとして、古家正亨とYumiの軽快な司会のもと、毎年恒例のK-POPコンサートが行われ、韓国からは「A Pink」、「JEWELRY」、キム・テウ、日本からはJAMOSAが出演した。

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 オープニングアクトを務めたのは、ホットパンツやミニスカートなど脚線美を強調した衣装で登場した4人組ガールズグループ「JEWELRY」。「Look at me」をセクシーなダンスパフォーマンスで、華やかにオープニングを飾った彼女たちは、「ボーカル担当のセミです」「ボーカル担当のウンジョンです」「ラップ担当のクールなジュヨンです」「ボーカル担当のベビーフェイス、イェウォンです」と日本語で一人ずつ自己紹介。

 このメンバーになってから、日本のステージに立つのは2回目だという「JEWELRY」は、一人一人の個性が強いことが魅力だと話し、グループ内での担当について、セミは「色白な肌担当」、ウンジョンは「グループで一番長身なので、長くて細い脚担当」、ヘソ出しルックの衣装を着ていたジュヨンは「ウエスト担当。サイズは21~22インチ(53~55センチ)ぐらい」と話し、細くてキュッと引き締まったウエストをアピール。女性ファンからは羨望のまなざしが向けられた。そして、イェウンが「私はエネルギー担当」と言うと、ジュヨンが「見せて!」と無茶ぶり!?  力強い声で「JEWELRYファイト!」と叫び、エネルギーを注入したイェウンは「このメンバーでは、正式に日本で活動していないにもかかわらず、SNSなどを通じて、日本のファンの皆さんが応援メッセージを送ってくださっていたので、感謝しているし、こうして会えてうれしいです」ととびきりの笑顔を見せた。

 2曲目は、今のメンバーになってから初めて発表した「Back It Up」。ノリノリのこの曲で、会場を盛り上げた後、イェウンが「最後の1曲を歌ったら、私たちはステージを去りますが、また必ず日本に来ますから、そのときは応援してくれますよね?」と問いかけると、客席からは大きな拍手が沸き起こり、最後の曲「Hot&Cold」へ。セクシーなダンスやパワフルなラップで、最後までホットなステージを繰り広げ、視線を釘付けにした。

 続いて登場したのは、圧倒的なボーカルと表現力で同世代の女性に厚く支持されている日本人女性アーティストJAMOSA。大ヒットしたドラマ「美咲ナンバーワン!! 」(日本テレビ系)の主題歌「何かひとつ feat. JAY'ED&若旦那」を歌い上げ、歌の最後に「あなただけの何か一つ、大切にしてください」とメッセージを伝えた。

 韓国に近い福岡出身の彼女は、「韓国はたくさん友達もいて、大好きな国。週に1度は韓国料理を食べているし、韓国製のパックも使っています」と明かし、「この日韓交流おまつりは、日本と韓国の文化、ステキなものをシェアして仲良くやっていこうという願いが込められていると思います。私も最後の1曲ですが、一生懸命歌います」と語り、ミュージックビデオにデヴィ夫人が出演したことで話題を集めた「SHINING」を熱唱。彼女の心に響く歌声に、客席は耳を澄ませて、じっくりと聴き入っていた。

 ステージに6人組ガールズグループ「A Pink」が姿を見せると、会場は大歓声に包まれた。左右にクマのプリントが入ったラブリーなミニスカート姿の彼女たちは、大ヒット曲「NoNoNo」を歌い、キュートなダンスを披露。大きな拍手で迎えられ、「アンニョンハセヨ。A Pinkです」とあいさつした後、「リーダーのチョロンです。お会いできてうれしいです」「メインボーカルのウンジです」「元気娘ナムジュです」「成熟した末っ子ハヨンです」「(日本語で)初めまして。ボミです」「こんばんは。ナウンです」と自己紹介する間も、声援がひっきりなしに飛び交うほどの人気ぶり。

 今回会場には韓国料理のブースもあったことにちなんで、「おすすめしたい韓国料理は?」と聞かれたメンバーは一人ずつ回答。ナウンとハヨンは「トッポギ」、ボミは「韓国風のり巻」、ウンジは「チョングッチャン(=納豆鍋)」を挙げ、ナムジュが「キムチチゲ」と答えると、チョロンが「(ナムジュがキムチチゲを)作ってくれたことがあって、おいしかったです」と絶賛。そのチョロンが「チャプチェ」をおすすめすると、今度はウンジが「チョロンさんはチャプチェを作るのがすごく上手い。料理上手なんです」とメンバー同士の掛け合いが続き、仲の良さを垣間見ることができた。また、今日来日した際、空港でたくさんのファンが出迎えてくれたことについて、チョロンは「すごくうれしかったです。だから、私たちがもっと頑張って応えなければいけないなと思いました」と感謝の気持ちを伝えた。

 次の曲は「MY MY」。ウンジが「この曲は、皆さんと一緒に歌いたい曲なので、まず応援法(掛け声)を一緒に練習しましょう!」と呼び掛け、即興でワンポイントレッスン。ナムジュがワンフレーズを歌い、ファンが「マイマイ」と合いの手を入れる練習をし、会場も十分に温まったところで音楽がスタート、楽しい雰囲気が充満した。

 メンバーは歌い終えると、日本語で最後のあいさつ。ナムジュは「短い時間でしたけれど、皆さんに会えてよかったです」と笑顔を浮かべ、ハヨンは「だんだん寒くなりますから、風邪に気をつけて。元気な顔でまた会いましょう!」とファンを気遣う優しさを見せて大きな拍手を浴び、最後の曲「BUBIBU」へ。キュートなダンスで、彼女たちの爽やかな可愛らしさを存分に見せつけた。

 トリを飾ったキム・テウは、元「god」のメンバーで、身長190センチの長身から繰り出される表現力豊かな、パワフルな歌声が高く評価されている実力派アーティスト。グレーのジャケットに黒のベスト、パンツというシックな装いで、トレードマークのサングラスをかけて登場。ドラマ「紳士の品格」の主題歌「High High」のイントロが流れたとたん、「ソリチルロ(大声で叫べ)~!」とあおり、瞬く間にキム・テウワールドに。客席にマイクを向けて、「ハイハイ~♪」の部分を一緒に歌うよう自然と会場全体を巻き込み、ファンも超ノリノリで一気にヒートアップした。

 日本語で「こんばんは。初めまして」とあいさつしたキム・テウは、日本に来るのは1年ぶりだとか。久しぶりに日本に来た感想について「日本できちんとソロ活動をしたことはないんです。それなのに、プラカードを作ってくださったり、携帯電話の画面にキム・テウではなく、コム(=クマ)・テウと表示してくださったり」と客席にいるファンを指差し、「ニックネームで呼ばれるのはうれしいんですが、本当の名前がコム・テウだと思われると困ってしまうので」と、日本語で「私の名前はキム・テウです」と話し、会場を爆笑の渦にした。

 かと思えば、「2020年の東京オリンピック開催決定おめでとうございます。日本と韓国の絆がより強いものとなり、素晴らしい公演、イベントが増えれば、僕もたくさん日本に来ることができるので、そうなればうれしい。海外で公演をするたびに思うんですが、言葉は分からなくても、音楽という共通語で意思疎通ができることは本当に素晴らしい。日本と韓国がお互いに支え合い、発展していければいいなと思います」と真摯に熱く語る一面も。

 ドラマ「IRIS」の挿入歌「夢を見る」を熱唱した後、最後の曲「愛の雨」では、「立って一緒に踊ってもいいです。一緒に楽しんでください」と言うと、客席が総立ちとなり、盛り上がりは最高潮に。曲の途中、「JEWELRY」と「A Pink」も突然ステージに登場し、楽しく踊る姿が。そして、最後は全員ステージの前に一列になり、おじぎをした後、笑顔で手を振ってステージを後にした。

 ことしのイベントの「共に笑い、ひとつになるお祭りを!」というスローガン通り、音楽で日本と韓国が一つになった瞬間だった。



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