ユン・サンヒョン
ユン・サンヒョン
韓国ドラマ「シークレット・ガーデン」のオスカー役で、主役ヒョンビンに勝るとも劣らない魅力を放った韓国の人気俳優ユン・サンヒョンが、9月21日に40歳の誕生日を日本のファンと共に迎えた。過去3年間は、韓国で行われていたバースデー・ファンミーティングが、ことし初めて日本で開催される事となり。全国から予約が殺到した。当初一部のみの開催予定が即完売し、急遽二部を追加したところ、こちらも完売。改めて、ユン・サンヒョンの日本での人気の高さが伺える。品川インターシティホールでの、華やかなイベントの模様を取材した。

ユン・サンヒョン の最新ニュースまとめ

 MCには数々の韓流イベントで、ファンとアーティストの掛け橋となってきたお馴染みの、みんしるが登場!そしてユン・サンヒョンが、ブルーブラックのベストに白のシャツで現れ、場内は「オッパ!」の掛け声で騒然となる。ステージでのパートナーは、サンヒョンの親友でありミュージシャン、ナ・スンチョルがギターでサポートに就く。まず、韓国でもヒットした中西保志の曲を日本語でカバーした「最後の雨」が、イベントの冒頭を飾る。間奏ではファンからの歓声に両手を振って応え、余裕の表情。歌い終わって最初のあいさつがある。「韓国はもう涼しいのですが、まだ東京は暑いですねぇ!今日は雨が降るかと思ったけど、降りませんでしたね。僕はコンサートや、そのような場所で、『最後の雨』を最初に歌う事が多いのですが、日本にきてこの曲を歌うと、いつも新たな気持ちになります」

 そして2曲目に「シークレット・ガーデン」OSTから「涙の跡」を熱唱する。改めてあいさつがあり、第一部、第二部と続いて、疲れていませんかと、司会者に声を掛けられると、「少し心配ですが、大丈夫ですよ!」と元気に答え、ドラマ「君の声が聞こえる(原題)」の撮影で忙しかったのではという質問に、「ドラマの撮影も無事に終えて、評判もよかったです。皆さん、インターネットなどで、ダウンロードして見てくれていますよね!」。ここで、韓国語のわかるファンから、「ネーッ!」と歓声が起こるが、他の皆さんは見ていましたか?と、司会者から聞かれると大歓声が湧き起った。

 「チェ・ジウさんと共演したドラマ『負けたくない!』では税理士役で、離婚をモチーフにした夫婦の姿を描きましたが、今回のドラマは国選弁護士役で、法廷が舞台です。いろいろな事件が起こり、様々なエピソードが盛り込まれた、非常に良いドラマに仕上がっているので、日本でも本格的に放映して欲しいですね」と本作の面白さをアピール。

 「『シークレット・ガーデン』で共演した、イ・ジョンソクさんと久しぶりに共演しましたが、どうでしたか」と聞かれると、「彼はあの後いろいろなドラマに出ましたが、かなり演技力がついていて、とても楽しく撮影ができました」と後輩の成長を喜んだ。

 「では、ドラマ中に何か他の事をしましたか」という質問には「皆さんの方が韓国ドラマのスケジュールを知っていますよね!とてもタイトです!でも、少し時間ができると山に登ります。鳥のさえずりや、風を感じたりして過ごします、登山や釣りを除いて、今ハマっているのは、ラジコンですね」との答えに、プライベートの様子を垣間見ることができた。

 そして2ndシングルの「誓い」を切々と歌いだすが、2番に入るタイミングを外して歌い直し、歌い終わると頭を掻きながら、「朝の運動を頑張りすぎたかな…。一部を終えて、少し昼寝をしたら頭がボーッとしてしまいました。歌い直したらきちんと歌えたけど、こういう事の積み重ねで、皆さんとの思い出が増えてきますね。もう少し早く日本に来て活動をすれば良かった!」と、うれしい言葉を、愛らしい表情で語ってくれた。次にユン・ウネ演ずるお嬢さまを守る執事として人気を博したドラマ「お嬢様をお願い!」OSTから「ロマンス」をしっとりと歌い上げる。

 そしてファンお待ちかねの、バースデーイベント。全員が入口で渡されたサイリウムを振りながら、韓国語でバースデーソングを歌う。コスモスに彩られた豪華なケーキに、サンヒョンの感激もひとしおのようで、「これから1年間健康で、家族と共に幸せであるように願います」と、挨拶をしたがここで、「僕から皆さんにプレゼントのお返しをします!椅子の下にハートが貼ってある方は、ステージに持ってきてください!」と、サプライズ企画を発表する。何と、サンヒョンの香りが染みついた私物のプレゼント!スニーカーやTシャツにパーカーや帽子など、当選した人のうれしそうな表情が伝わってきた。

 次に、半券をサンヒョンが引いて当たった3人が2ショットのチェキをプレゼントされた。クイズを出され、答えなければならないのだが、「サンヒョンの血液型は?」⇒B型「去年、クリスマスライブを開催した場所は?」⇒品川ステラボール「ファーストアルバムのタイトルは?」⇒PRECIOUS DAYSなど、答えが怪しくても、周囲が助けて全員見事に正解。そして、以心伝心ゼスチャーゲームでは、司会者の合図で4つのポーズが提示され、サンヒョンと同じポーズをした人が最終的に3人残り、ポスターに名前入りでサインをしてプレゼントした。

 この後の活動予定については、10月から映画の撮影に入る事を発表し、「タイトルはまだ言えないけど、すぐに分かります。また、12月には東京、名古屋、大阪、九州、福岡、沖縄のどこかでコンサートをします!」もちろん会場は大騒ぎ。会場から「『Liar』を踊って!」と声が掛かる。サンヒョンがダンスの才能を魅せつけた「シークレット・ガーデン」での、ダンス曲だ。「あのダンスは、練習すればできるんです!皆さん、僕のバラードとダンスのどちらを観たいですか?両方手を挙げてはダメですよ!」もちろん、ダンスに票が集まる。そこで、12月のコンサートで踊ってくれると、約束してくれた。そして、ことしの4月に千葉で行われたライブでは一部のみ即興で披露した「ポゴシプタ-逢いたい-」を、フルバージョンで熱唱し、本編は幕を閉じた。

 アンコールでは、ノースリーブの黒いTシャツで登場。ここからの選曲はサプライズでドラマ「僕の妻はスーパーウーマン」OSTから、「Never Ending Story」をアカペラで披露したが、9月27日に行われるチソンとイ・ボヨンの結婚式で歌うことがすでに発表されており、一足早い愛のお裾分けをいただいた気がして会場は大喜び。最後は、「Mr.Children」の「擬態」で、バースデー・ファンミーティングを締めくくった。

 そして、誕生日プレゼントを手渡しした後に、サンヒョンがハイタッチでお見送りしてくれる極上のフィナーレ!思いのほか強くて痛そうなサンヒョンのハイタッチを受けながら、誰もが愛情のこもった言葉を憧れの人と交わし合い、夢のようなひと時を過ごしていた。

 大勢のファンを見送った後、取材陣の前でうれしそうにイベントの感想を話してくれた。「いつも変わらずファンの皆さんが僕のことを愛してくれて、今は幸せな気持ちでいっぱいです。僕は、格好良さよりもファンの方々と一緒に楽しめるようなものを、ファンミーティングやコンサートのコンセプトとしていつも考えています。今日も皆さんの反応が素晴らしくて、日本でイベントをやると本当に楽しいと感じていますし、ファンの方たちからのおめでとうという言葉もたくさん聞けて、思い出に残る素晴らしい誕生日になりました」

 コメント取りの最中にも、その場を去りがたく遠巻きにして見守っていたファンに大きな声を掛ける事を忘れない。記者たちに向かって「僕への誕生日プレゼントは!? 」と、おどけるサンヒョンの姿は、「シークレット・ガーデン」が大ヒットとなった原動力が、オスカーにあったのだと感じた瞬間を追憶するほど魅力的であった。

 国境を越えて人気の高いアーティストは、裏表のない気さくな姿や、コミュニケーションや努力を惜しまない姿勢を崩さない。多くのファンに愛される秘訣はそこにあるのだろう。イベントに参加したファンのすべてが、充足感に満たされた気持ちを抱えて各地へと帰宅していったに違いない。そして今回チケットが手に入らなかった人たちは、次の機会にこそ彼に会えることを心待ちにしているだろう。



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