記者会見に出席した篠原監督(左端)と出演者=30日、光州(聯合ニュース)
記者会見に出席した篠原監督(左端)と出演者=30日、光州(聯合ニュース)
韓国・光州市で開幕した光州国際映画祭のオープニング作品として上映された「スイートハート・チョコレート」を手がけた篠原哲雄監督が30日、同市内のホテルで開かれた記者会見に出演者らと出席し、同映画祭についてエネルギーがあふれた映画祭だと感想を語った。
 篠原監督は映画祭の存続は市民の力があってこそ可能だと指摘し、光州映画祭は市民のエネルギーで発展できるだろうと期待。同作の舞台となった北海道夕張市で開催されるゆうばり国際ファンタスティック映画祭も、一時は市の財政悪化で存続が危ぶまれたが市民の力で復活したと説明した。
 同作が日本と中国の合作映画であることについては、スタッフ間のコミュニケーションの問題で衝突することもあったが、困難を克服するプロセスと捉えたと説明。互いに心を通わせ愛情が深まっていく過程を撮りたかったと振り返った。
 記者会見には主演した台湾の人気女優、リン・チーリンと相手役を務めた俳優の池内博之、福地祐介も出席した。
 「スイートハート・チョコレート」は、リン・チーリン演じる中国人留学生が夕張で出会った2人の男性の間で揺れ動く切ない恋を描く。中国・上海と夕張が舞台で、北海道の美しい雪原や繊細な映像美が際立つ作品だ。光州国際映画祭は来月2日まで。

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