ハ・ジョンウ
ハ・ジョンウ
韓国俳優ハ・ジョンウが中国の有名小説「許三観売血記」を映画化し、主演と演出をすべて務めることがわかった。

ハ・ジョンウ の最新ニュースまとめ

 映画投資配給会社NEWはハ・ジョンウが2度目の演出作に「許三観売血記」を選んだと12日、伝えた。

 ハ・ジョンウは監督デビュー作「ローラーコースター」に続き「許三観売血記」を2度目の演出作とし、演出のみを引き受けた初作品とは異なり、今回は監督と主演俳優の役割を同時に務める。

 中国作家の余華(ユイ・ホア)の代表作の1つである小説「許三観売血記」は家族のために血を売ってお金を稼ぐ1人の男性の話を風刺とユーモアで描き出し、中国社会の矛盾を鋭く批判した作品だ。

 同小説は、中国で出版後すぐにベストセラーとなり、ドイツやイタリア、フランスなど欧州地域と韓国、日本、米国など多くの国で出版された。

 余華はイタリアのグリンザーネ・カヴール賞(1998年)、米国のバーンズ&ノーブルの新人作家賞(2004年)、フランス文学芸術勲章(2004年)を受賞したことがある。

 余華の1992年作「生きる」はチャン・イーモウ監督によって映画化され、カンヌ国際映画祭審査委員大賞を受賞した。

 余華は「『許三観売血記』は映画として制作しようと要請があったが、韓国版権を所有している現制作会社との友情と信頼で、韓国で初めて映画化されることを希望した。ハ・ジョンウの演技や演出が加わり、どんな映画になるのか期待している」とのコメントを出し、これを投資配給会社が伝えた。

 ハ・ジョンウは「世界的な作家である余華の代表作であり、個人的にもインスピレーションと感動を受けた小説『許三観売血記』を映画化することになり、光栄でわくわくする。良い作品を作るために最善を尽くす」と述べた。

 なお、同映画は来年の秋夕(チュソク)に公開される予定だ。

 0