パク・ヘジン
パク・ヘジン
「撮影現場がとても暑いですね。待機しているのも大変でしょう?」

パク・ヘジン の最新ニュースまとめ

 少し前まで中国俳優やスタッフに囲まれて演技していたパク・ヘジンが、ちょっとした空き時間に取材陣の方へ寄ってきて、フレンドリーに話しかけた。彼は、いつの間にか中国でも現場の雰囲気を作り上げる存在になっていた。

 ことし、最高のヒットドラマ「いとしのソヨン」で思慮深い弟を演じたパク・ヘジンが、今回は中国でレストランを経営するロマンチックな実業家に変身した。中国ドラマの主人公に抜てきされたのだ。

 去る25日、中国ドラマ「遠く離れた愛(原題)」の北京での撮影現場でパク・ヘジンはインタビューに応じた。

 「中国は、制作技術の面で韓国より劣っていますが、装置は韓国より良い物を使用しているように思います。俳優やスタッフに対する配慮もすばらしいです。僕も初めは、とても驚いたくらいです」

 26話で制作される「遠く離れた愛」は、中国で大型レストランを経営するシム・アン(パク・ヘジン)とそのレストランで働く未婚女性メン・チョハ(リー・フェイアール)の切ないラブストーリーを描いたドラマ。

 シム・アンは10年以上もの間、胸が張り裂けるようなつらい恋を経験したことで、それ以降は恋をすることができなくなるが、運命的な出会いから閉ざされて心が再び動き出す人物だ。

 ドラマ撮影でパク・ヘジンは、韓国語で演技をする。その後、撮影が完了すると彼のせりふ部分のみ中国語で吹き替えて放送されるという。相手役のせりふを完全に理解できないため、どのタイミングでせりふを発するか、とても難しい演技となる。

 「中国語に精通しているわけではないので、相手役のせりふまで全て暗記するようにしています。せりふ一つ一つに集中するのはもちろん、相手の小さな表情の変化まで細かく神経を使います。そういった面では『いとしのソヨン』で学んだことが大きく役だっていますよ」

 彼は「中間中間で、生の漢字語の発音をポイントにして、共演者のせりふの流れを理解するようにしています」と演技のノウハウを語った。

 相手役の中国女優リー・フェイアールは、昨年ユン・シユンと「ハッピーヌードル」という中国ドラマで共演した人物。また、彼女は過去に韓国の有名企画会社で練習生として過ごしていた時期もあるのだという。韓国とは深い縁をもつ女優だ。

 「とても賢く、善良な女優さん。韓国語もとてもお上手なんですよ。僕と息が合うな、と感じています。撮影中にもジョークも言い合う仲です」

 中国で放映された韓国ドラマ「噂のチル姫」と中国ドラマのデビュー作である「チェンドドの結婚記」の大成功を受けて、人気を博したパク・ヘジンは、中国の制作会社と着実にタッグを組んできた。今回「遠く離れた愛」はすでに4作品目となる。

 現地での成功が彼を後押ししているのか、中国での韓流ブームについて説明するパク・ヘジンの表情には”貫禄”が感じられる。

 「韓流ブームの初期、中国市場はスターを求めていましたが、いまは産業が本格的に俳優を必要としているように感じます」

 「まっすぐな男」のイメージが強いパク・ヘジン。挑戦してみたい役柄を尋ねると「以前は、”虫のいい”キャラクターを演じてみたかったのですが、いまはクールで冷酷な人物に挑戦してみたいです」と答えた。

 ここ数年間、韓国と中国を行ったり来たりしながら、休む間もなく作品に邁進してきたパク・ヘジンに「”ワーカーホリック”(仕事中毒)じゃないか」と冗談を言うと「事務所に聞いてくださいよ」とジョークで返した。そして「年末には再び韓国の作品に出演予定」とし「次回作は、明るい雰囲気の作品を検討中です」と伝えた。

 しかし、やはり人間である以上、いま手にしていない物がさらに欲しくなるのは当然のことだろう。仕事に忙しい彼が最近、一番望んでいるのは”恋愛”そして“家族”なのだという。

 「恋愛したいです。来年には31歳になります。そろそろ”誰か”に出会って35歳までには結婚し、すぐにでもパパになって、友だちのような父親になるのが夢です」

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