映画「南に飛び出せ」
映画「南に飛び出せ」
韓国映画「南に飛び出せ」(サウスバウンド)の制作会社が、国民年金管理公団から不当な圧力を受けたと主張。しかし、公団側はこれを全面否定している。

 同映画ほ制作会社コミは、報道資料を通して「去る1月23日、国民年金管理公団から一通の電話を受けた。映画の主人公チェ・ヘガプが国民年金を拒否し、国民であることを放棄すると話すシーンの削除を要求してきた」と明かした。

 続けて「同映画は、国内でも出版された日本の原作小説を基盤とした内容」とし、「映画の公開時期とかみ合い、国民年金に韓国国民が熱い視線を送ることで、公団側が映画のテーマと表現に不満を表しているようだ」と指摘した。また「公団が表現の自由を抑圧する努力の代わりに、国民とより疎通することを要求する」と述べた。

 これに関して公団側は「インターネットの映画バナー広告に『国民年金を払わない方法』という文があるが、この文に問題があると判断し、協議するために映画投資会社を一度訪問しただけ」とした一方、「関係者に会うこともできずに帰ってきた。制作会社側とは接触したことがない」と語った。

 両者の発言には大きな差が出ているが、いまのところ真実を明らかにする証拠がない状況だ。

 映画「南に飛び出せ」は、チェ・ヘガプ(キム・ユンソク)が個人の自由を締め付ける複数の社会制度を拒否し、家族と共に南の島へと移住。理想郷の生活を追求するストーリーだ。劇中、主人公が国民年金の納付を催促する公団職員に「どうして、必ず国民年金を納めなければならないんだ」と激しく抗議するシーンが登場する。

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