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去る8月28日(日)東京・日本青年館にて、韓国の俳優兼歌手ノ・ミヌがイベント「No Min-woo 1st Fanmeeting&Live in JAPAN」を開催した。

ノ・ミヌ の最新ニュースまとめ

 ノ・ミヌは1986年生まれの25歳。2004年にバンド「TRAX(トラックス)」のメンバー“Rose”としてK-POP界にデビューし、日本でも「X JAPAN」のYOSHIKIプロデュースのもと活動を行っていた。グループ脱退後は演技などの勉強に励みながら地道な下積み時代を経験。そして、2008年に映画「霜花店(サンファジョム)-運命、その愛」で美少年親衛隊の一員にキャスティングされた。続けて「パスタ~恋が出来るまで~」や「僕の彼女は九尾狐<クミホ>」、「マイダス」などの話題ドラマで好演し、俳優として注目を浴びるようになった。

 昼夜2公演が行われたイベントには日本各地と韓国からファンが集い、ソロとしての初お披露目を見守った。何週間も徹夜で準備・練習を進めていたというノ・ミヌ。「ほかの俳優と同じファンミーティングにはしたくなかった」との言葉どおり、オープニングから“ミヌ・ワールド”全開で凝っていた。「2AM」「BEAST」ら芸能仲間からのメッセージ及び出演作品のハイライト上映の後、自らが制作したという彼がバンパイアに扮した映像で目を引き、“Show Time”が始まった。まず、ドラム、DJとともに、「L'Arc~en~Ciel」HYDEの「SWEET VANILLA」と「HELLO」をギターを弾きながら熱唱。Rose時代からのファンにとっては懐かしの表情を見ることができ、ドラマファンとしてはあまりの強烈なメークと衣装に、初っ端から度肝を抜かれたに違いない。しかし、迫力のパフォーマンスに会場はすぐさまヒートアップし、自然と引き込まれていった。

 お笑い芸人キム・ヒョンギがMCを務めたトークでは、堪能な日本語ですべてを対応。鍛え抜かれた腹筋を披露したり、GACKTのものまねをするなどサービス精神も旺盛だった。そして、スペシャル・イベントとしてノ・ミヌからファンへプレゼントが。抽選で2人をステージに上げ、ツーショット写真を撮るサービスを展開中、頬にキスをするというサプライズが飛び出し、ファンは大盛り上がり。また、即興でピアノの弾き語りをするなど、ドラマさながらの演出で会場を沸かせた。

 ここで前半が終了し、スクリーンにはセルフカメラの映像が。部屋のようすやイベント準備中の姿、夜中にウクレレで歌うユニークな姿などを映し出し、会場を笑いの渦に包んだ。後半が始まり、クラシックを融合させた4人のガールズグループ「バニラルーシー」とともに、坂本龍一の「Merry Christmas Mr.Lawrence」をピアノ演奏し拍手喝采を浴びた。同曲は日本での活動時、自信に溢れていた彼が挫折を経験していたある日の夜、偶然にもiPodのランダム再生で流れてきた楽曲で、ノ・ミヌは作曲者の感性に引き込まれたという。

 次にノ・ミヌが23歳で初めて映画音楽をプロデュースした際の、映画「Story of wine」から「First snow」をピアノで歌った。この曲は以前、恋人と別れた翌日に書いた作品とのこと。歌詞が日本語でスクリーン上に流れ、そのメロディとともに酔いしれたファンの目には涙が浮かんでいた。そして、3月に発生した東日本大震災は、日本で生活していた彼にとってもショックな出来事だった。日本のファンや友人を心配し、日本のために想いを込めた曲「大切なあなたに」を制作したノ・ミヌ。同曲をオーケストラとともにピアノで演奏し、スクリーンには彼の手書きのメッセージと絵が次々と現れた。演奏が終わると、会場からは惜しみない拍手の音が数十秒間、鳴り響いた。

 それぞれの選曲やステージ構成すべてに、意味とこだわりが詰まっていた。そして、バンド形式の音楽ではかっこよく激しく、クラシックではしっとりとピアノを聴かせ、トークではジョークを交えながらキュートに、時には真面目に自身の想いをうまくさらけ出してしまう。そこにファンの心を掴んで離さないノ・ミヌの魅力があるのかもしれない。

 また、昼夜公演の間に行われた記者会見で、昼公演の感想を聞かれたノ・ミヌは「ステージに出た瞬間、幸せを感じた」と感無量のようすだった。続けて「日本でライブをしたくて、5~6年準備してきた。ステージの雰囲気などは常にイメージしていたために、あまり緊張はしなかった。わたしに会いたくて来てくれた人たちに感謝したい。そして、わたしもエネルギーをもらった」と述べた。さらにイベント中にもしきりに語られていた母親について言及。「音楽の世界に入ったのは(日本で歌手活動をしていた)母親の影響が大きい。また母は、(例えば)音楽をしたいけどできない環境にいる子どもたちのためにボランティアをするよう、常に話していた。そして、スタッフなど周りの人間とはいつも対等な立場でいるようにと聞いて育った。それと同じことを教えてくれたのが、YOSHIKIさんだった。以前YOSHIKIさんに会ったとき、デビューしたばかりの僕たちに対しても本当に優しく、腰が低い方だった。それに影響を受けた」と“恩人”とのエピソードを公開、現在もドラマや映画の撮影が終わるたびにボランティアに出向くそうだ。

 アンコールでは、ドラマ「僕の彼女は九尾狐<クミホ>」の役柄トンジュ先生のテーマ曲「落とし穴」をロックバージョンで披露し、最後は最新の自作曲「Come On」でプログラムを締めた。「Come On」はノ・ミヌ自身がこれから最も見せたいスタイルの曲で、激しいロック調。ノ・ミヌの世界観に触れたファンは総立ちとなり、約2時間に渡る濃いステージが終了した。夜公演後にはハイタッチ会が実施され、初の日本イベントは大きなインパクトを残し大成功を収めた。


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