映画「茂山日記」のパク・ジョンボム監督
映画「茂山日記」のパク・ジョンボム監督
北朝鮮脱出住民(脱北者)をテーマにした「茂山日記(英題:The Journals of Musan)」(パク・ジョンボム監督)がイタリアで27日(現地時間)に閉幕したペーザロ映画祭で大賞を受賞した。映画配給会社が29日に明らかにした。あわせて大学生の審査委員が選ぶ賞も受賞し、2冠を達成した。

 同映画は、脱北者という理由で韓国社会のなかで仕事を見つけることもできず、仲間同士でだまし合うなどしている脱北者を取り巻く厳しい現実を描いた。昨年の釜山国際映画祭でアジアの有望な新人監督に贈られるニュー・カレンツ賞を受賞したのをはじめ、モロッコのマラケシュ国際映画祭の大賞など、国内外の映画祭で計13の賞を獲得した。

 韓国では4月14日に公開され、今月28日までに1万1500人を動員した。先週からはIPTV(インターネット・プロトコル・テレビ)とインターネットで配信サービスを開始したほか、大学や教会などでの上映会も行っている。

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