MCモン
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韓国歌手MCモン(本名:シン・ドンヒョン)が、健康な歯を抜き、兵役免除を受けた容疑(兵役法違反)に関して、無罪が言い渡された。しかし、入隊通知書を受け、公務員試験を受けるなど、嘘の理由で入隊を延期した容疑(偽計公務執行妨害)については有罪が認められた。

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 ソウル中央裁判所は11日、起訴されたMCモンへ懲役6か月執行猶予1年、社会奉仕120時間を言い渡した。裁判所は「MCモンが歯の痛みを訴えた後、歯科医師の検査結果に従い、抜歯したようだ」とし「兵役免除の目的で、わざと抜歯したと認めるのは難しい」と語った。また「MCモンが、全般的に歯の状態が良くなかったにも関わらず、治療を遅らせインプラント治療を受けなかった点などをみると、有罪の疑いが全くないわけではないが、控訴事実が証明されたとは言い難い」と述べた。

 続けて「国家の存立と関連した兵務行政に支障をきたした点では罪が大きいが、初犯であること、そして自身の過ちを反省している点などを考慮して刑を確定した」と説明した。

 また、入隊延期の容疑については「延期回数や期間などを総合的にみると、延期に関連する処分があることを知っており、違反性を認識できないほど正当な理由があったとは考えにくい」とし、この点での有罪を認めた。

 MCモンは2006年12月、ソウル江南のある歯科医院で健康な奥歯を抜き、兵役免除を受けた疑いなどで、裁判に持ち越された。彼は、1998年の徴兵検査当時、1級現役判定を受けるといった方法で、歯の機能評価点数を免除基準(50点未満)以下である45点に下げた後、2007年2月に再び徴兵検査を受けた。

 1979年生まれのMCモンは、兵役忌避者の入営義務の免除年齢基準を36歳以上と決めた兵役法によって、2014年までに有罪が確定されれば、徴兵検査を再び受けなければならない。しかし、兵役法違反の無罪が言い渡されることによって、兵役免除の処分が維持される見通しだ。

 兵役庁の関係者は「ひとまず、MCモンの兵役免除処分は有効である」とした上で「検察の控訴などを通じて、兵役法違反罪が有罪と確定されれば、再検査が実施される」と語った。

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