ペ・ドゥナ=(聯合ニュース)
ペ・ドゥナ=(聯合ニュース)
韓国MBCドラマ『グロリア』の主役を務めるペ・ドゥナと、3日に京畿道高陽市の一山MBCドリームセンターで会った。

ペ・ドゥナ の最新ニュースまとめ

 主人公ナ・ジンジンを演じてから5か月。ドラマの前半では貧しいジンジンを演じたため、もんぺ姿で登場することもあったが、この日の撮影では何度も華やかな服に着替えていた。
 「ジンジンが歌手デビューしたため、最近はきれいな服を着ています(笑)。きょうの撮影ではマスコミとインタビューするシーンもあり、さらに華やかですね」。

 ペ・ドゥナは『グロリア』を通じ、さまざまな経験をしている。まずは歌手を演じること。ある日偶然、ナイトクラブで歌ったことがきっかけとなり、本物の歌手になるジンジンを演じるため、ほかの役より倍以上の努力を傾けた。

 ジンジンが歌手になるという設定のため、3度も出演を断った。歌唱力は演技力でカバーできる部分ではないと思ったからだ。歌がうまくない自分のせいで、視聴者がストーリーに感情移入できないのではないかと悩んだりもしたが、出演を引き受けてからはすべてをかけた。撮影が終わってからは夜中でも歌のレッスンに通った。レコーディングがある日は朝まで作業し、そのまま撮影現場に向かったこともあった。
 「最初は本当にもどかしかったです。わたしがうまく歌えば、ドラマに一層弾みがつくはずなのに、そうできないと思うとつらくて…。しかし、今は少し図太くなりました。そうでなければ耐えられませんから(笑)」。

 しかし、3度も出演を断った彼女を制作陣が説得した理由はすぐに分かった。ジンジンに完ぺきに変身したペ・ドゥナの前で、歌唱力は何の問題にもならなかったためだ。
 ジンジンは10歳のときに親を亡くし、体の不自由な姉とともに貧しい生活を送る。ペ・ドゥナは、ジンジンの人生を哀れに思い、たくさん涙を流したという。そのためか、ジンジンも、ペ・ドゥナもささいなことに感謝し、感動する。
 「もともと無心な性格で個人主義的でしたが、ジンジンを演じてからは人間関係が本当に大切だと思うようになりました。ドラマを途中降板する人が出ると、本当に寂しいですね」。

 連続ドラマへの出演が2000年の『母よ姉よ』以来10年ぶりである点でも、多くのことを考えさせられた。これまで出演してきた映画やミニシリーズドラマが、うまくセッティングされたテーブルのいすに腰をかけるだけでよかったとすれば、今回は自らテーブルをセッティングしなければならないという大きな違いがある。「最初は戸惑ったりもしましたが、今は慣れました。それもまたひとつの勉強になったのではないかと思います」。

 現在、『グロリア』はジンジンと財閥2世のカンソクとのラブストーリーが女性視聴者の心を虜にしている。これもまた、ペ・ドゥナの安定した演技が支えているためだ。

 ペ・ドゥナは日本映画『空気人形』に主演し、ことしは日本の3つの映画賞で賞を獲得。韓国では、ことし初めに放送されたKBSドラマ『勉強の神』に続き、『グロリア』でも好評を得ている。『グロリア』終了後、当分はリフレッシュの時間を持つ予定だ。

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